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価値
「価値〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
価値の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
の芸術的表現である。だから、そこに矛盾はない。が、その「先王の道」が芸術に与える
価値と、彼の心情が芸術に与えようとする
価値との間には、存外大きな懸隔《けんかく》....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
と云うのですがね。綴りですか? 綴りはSUSSANRAPです。一見《いっけん》の
価値のある島ですよ。この船も五六日は碇泊《ていはく》しますから、ぜひ見物にお出か....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
飛び下りたんだ。この猛烈な歓喜や苦痛は、若槻如き通人の知る所じゃない。僕は人生の
価値を思うと、百の若槻には唾《つば》を吐いても、一の小えんを尊びたいんだ。
「君....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
んで、愛すべき過去の美術品を破壊する必要がどこにあろう。ましてその目的は、芸術的
価値において卑しかるべき区々たる小銅像の建設にあるのではないか。自分はさらに同じ....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
いている点で、世界のどの大学にも負けないでしょう。現に、最近、教授連が考案した、
価値測定器の如きは、近代の驚異だと云う評判です。もっとも、これは、ゾイリアで出る....
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
言う、ただ真を描くと言う。冷やかな眼ですべてを描いたいわゆる公平無私にいくばくの
価値があるかは私の久しい前からの疑問である。単に著者の個人性が明らかに印象せられ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
エント》じゃないに違いない。が、その差別は人間が彼等の所行《しょぎょう》に与えた
価値の差別だ。自然に存している差別じゃない。」
新田の持論を知っている俊助は、....
「早春」より 著者:芥川竜之介
川《ほりかわ》という小説家志望の大学生である。彼等は一杯の紅茶を前に自動車の美的
価値を論じたり、セザンヌの経済的
価値を論じたりした。が、それ等にも疲れた後《のち....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
し上げます。『半肯定論法』とは何かと申すと、これは読んで字の通り、或作品の芸術的
価値を半ば肯定する論法であります。しかしその『半ば』なるものは『より悪い半ば』で....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
却って委曲を尽し得べしとさえ考えらるるのである。 それは兎に角として、また内容
価値の如何も之を別として、亡弟が心を籠めて遣せる一産物たるには相違ないのである。....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
見られているような気がしたからだ。こんな慌しい書き方をした文章でも、江口を正当に
価値づける一助になれば、望外の仕合せだと思っている。....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
池寛の作品には、これらの割引を施した後にも、何か著しい特色が残っているか? 彼の
価値を問う為には、まず此処に心を留むべきである。 何か著しい特色? ――世間は....
「初雪」より 著者:秋田滋
は生活上の別に取り立てて云うほどのこともないような細々としたことにもそれぞれその
価値があって、これがなかなか馬鹿にならないものであることを知った。季節によって、....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
表した。講演は物質に関するもので、論文は生石灰の分析に就いてである。いずれもそう
価値のあるものではない。 しかし、これは特筆とを発端とするからである。 かく....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ければならないような馬が好きで、柔順でよく訓練された馬なぞは、血気盛んな若者には
価値がないと考えていたのである。 この物語の主人公がヴァン・タッセルの邸の大広....