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侯伯
「侯伯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
侯伯の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
意も籠《こも》っている。煩雑な典故《てんこ》を尚《とうと》んだ、殿中では、天下の
侯伯も、お坊主の指導に従わなければならない。斉広には一方にそう云う弱みがあった。....
「古典風」より 著者:太宰治
、それや無理な。出来ませぬて。 ○私を葬り去る事の易《やす》き哉《かな》。 ○公
侯伯子男。公、侯、伯、子、男。 ○銭湯よろし。 ○美濃十郎。美濃十郎。美濃十郎。....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
沈むばかりじゃ。わが武王これを見るに堪えかねて、四百余州《しひゃくよしゅう》の諸
侯伯をあつめ、紂王をほろぼし、妲己を屠《ほふ》って世をむかしの明るみにかえし、あ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
より長防鎮庄の運命もどうなることであろうか、今般の征伐はしばらく猶予され、大小の
侯伯の声に聞いて国是を立てられたい、長州一藩のゆえをもって皇国|擾乱の緒を開くよ....
「不審庵」より 著者:太宰治
伝来せしめたりとは定説に近く、また足利氏の初世、京都に於いて佐々木道誉等、大小の
侯伯を集めて茶の会を開きし事は伝記にも見えたる所なれども、これらは奇物名品をつら....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
|番町の邸より亡夫の眠る品川東海寺まで徒歩の往来容易なりという。体重は十九貫、公
侯伯子男爵の女性を通じて、体格にかけては関脇は確かとの評あり。しかしその肥大も実....
「細木香以」より 著者:森鴎外
十を踰えた後である。 婢は「おいらん」を以て人間の最尊貴なるものとしている。公
侯伯子男の華族さんも、大臣次官の官員さんも婢がためには皆野暮なお客である。貸座敷....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
一 何|公爵の旧領地とばかり、詳細い事は言われない、
侯伯子男の新華族を沢山出しただけに、同じく維新の風雲に会しながらも妙な機から雲梯....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
場の金蒔絵の腰かけに、端然《たんぜん》と控えておいでです。
五本骨の扇、三百の
侯伯をガッシとおさえ、三つ葉|葵《あおい》の金紋六十余州に輝いた、八代吉宗といえ....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
て余りありといってもよいかもしれない。法王がそれら大芸術家を庇護したため、他の諸
侯伯や領主、豪族、貴族、富豪、貴婦人等が争って夫等の芸術家を贔屓にし尊敬し援助し....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
歩いたというを慊らず思い、団十郎が井侯をお伴にしないまでも切めては対等に交際して
侯伯のお伴を栄としない見識があって欲しかったといった。今日の文人の見識としてはさ....
「武鑑譜」より 著者:服部之総
動の革命化に備えて、違警罪即決例、爆発物取締規則とともに華族令が布《し》かれ、公
侯伯子男と雛壇づけられた中へ、成上り官僚の重信朝臣や博文《ひろぶみ》朝臣が頑丈な....
「三国志」より 著者:吉川英治
以来、浪々の身によく節義をまもり、幾度か袁紹にも招かれたが袁紹には仕えず、諸州の
侯伯から礼をもって迎えられても禄や利に仕えず、飄零風泊、各地を遍歴しているうち、....