便ずる[語句情報] » 便ずる

「便ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

便ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源おじ」より 著者:国木田独歩
水廓《さんそんすいかく》の民《たみ》、河より海より小舟|泛《う》かべて城下に用を便ずるが佐伯近在の習慣《ならい》なれば番匠川《ばんじょうがわ》の河岸《かし》には....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
改めたものらしい。あるいは当時の官民中漢字に通ぜざる者が多かったから、通読了解に便ずる立法者の用意に出でたものであるかも知れぬ。 稙宗がこの法令を制定するに当....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
るのみなり。片山夫婦、彌吾吉、利太郎の四名なり。家具着類は不自由ながらも僅に用を便ずるのみ。臥して青草を握り、且つ星を眺むるなり。 此際は殊に小虫多く、眼口鼻に....
白い朝」より 著者:豊島与志雄
》など、男の下宿部屋みたいです。 もっとも、芝田さんの家には、どの室にも、用を便ずるに足りるだけの道具きりありません。だいぶ前の話ですが、或る方面から家財道具....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
か数銭を投ずれば都の片隅から片隅まで、短時間のうちに往復が出来て、遺憾なく用務を便ずることが出来る。それ最寄り最寄りの小中心に徒歩にて買物に往くよりは、電車の便....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
給を彼に仰ぐも国の失策と言うべからず。然りといえども、他国の物を仰いで自国の用を便ずるは、もとより永久の計にあらず、ただこれを一時の供給とみなして強いてみずから....