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便覧
「便覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
便覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
たいと考える。 初め『年鑑』という名にする心算であったが、経費と時間との関係で
便覧風の調査が出来にくかったので、もっとアカデミックな名の『年報』としたわけであ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
席に坐る。頭株の富田さんが指図をするので、窓ぎわの席へは仲々坐れない。
小学校
便覧の活字も小さいので、眼の近い私には、人の二倍はかかってしまう。眼鏡を買いたく....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ナショナル・ローを訳述した時には、さきに用いた「万国公法」なる名称を棄てて「公法
便覧」と題し、書中にも「万国公法」なる語を用いずして総べて「公法」と称している。....
「伸子」より 著者:宮本百合子
ょう?」 と傍のテーブルに誘った。佃は外套のポケットからかなりの厚みがあるC大学
便覧を出して、伸子の横に椅子を引きよせた。彼らの小テーブルの上には後にある背の高....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
産地に住んだ支那人の説は研究の好《よ》き資料だ。例せば『本草啓蒙』に引いた『典籍
便覧』にいわく、〈猿性静にして仁、貪食せず、かつ多寿、臂長く好くその気を引くを以....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
はりついた。「産児制限。無代進呈。女性への忠言、産児制限、効用並害悪、良人と妻の
便覧、妻の知識、以上五冊の有益なる医学書を最も有効にして無害なる産児制限具の図解....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
かつて武知先生の塾へ手習に行っていた時、『ちと詩も作ったらよかろう、それには幼学
便覧などを見るがよい。』といわれたので、その本を父に買ってもらったが、どうも面白....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ます。 書きぬき出来ましたが、スペインは少いこと。支那関係が四十六位のうちあの
便覧に出ている著者は十人位。なかでは『支那革命の精神』の著者がよさそうです。(パ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ちゃんや隆ちゃんへの送るもの近日中に手配いたします。隆ちゃんへは支那語のやさしい
便覧すぐ送りましょう。
土曜日、余り厚く着ていらっしゃるのですこしおどろき気味....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
どがある。 詐欺師や香具師の品玉やテクニックには『永代蔵』に狼の黒焼や閻魔鳥や
便覧坊があり、対馬行の煙草の話では不正な輸出商の奸策を喝破しているなど現代と比べ....
「黒い手帳」より 著者:久生十蘭
して置くまい。そのためには機会はあり余るほどあるのである。 一、翌朝「売薬処方
便覧」でポリモス錠の処方を調べ、その丸薬には強壮素として亜砒酸《あひさん》の極微....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
て、『時事新報』の社説に載録せられたるが、今これを重刊して一小冊子となし、学者の
便覧に供すという。 明治一五年一一月編者識 徳育如何 青酸は毒のも....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
《いささ》か寛政名手の俤《おもかげ》なきに非《あら》ず。(飯島半十郎著『浮世絵師
便覧』には国重を豊重となしたり。『関根氏名人忌辰録』に国重〈二代豊国〉天保六年歿....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
洋衣食住』(筆名片山淳之助)同年同月 『西洋事情』外篇三巻 同年同月 『兵士懐中
便覧』 慶応四年七月 『洋兵明鑑』 明治元年晩冬 「彼の著作は、今....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
史料年表”をわざわざ作製して、土地の須永弘氏が送ってくれた。ペン細字の丹精こめた
便覧表である。また羽黒洞のK氏からは、国宝足利尊氏像の写しを贈られた。これは高柳....