係わる[語句情報] » 係わる

「係わる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

係わるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
くさむら》から途中に出ているので、それを踏み付けようものなら、生命《いのち》にも係わる危険であるが、咽の渇きも迚《とて》も怺《こら》える事が出来ぬので、一同は評....
鎖工場」より 著者:大杉栄
いかなる組織と制度とをもたらすべきかは、かの未知数、すなわち俺達の能力と努力とに係わるものである。組織といい制度という、それは人間と人間との接触を具体化したもの....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
声がする。 「さあさあ、出てけ出てけ。君みたいな芸なし猿に稼がれてちゃ、沽券に係わるよ。|さあ、出ろ!」 皆さんは、よくこうした場面を映画でご覧になる。お払....
婦系図」より 著者:泉鏡花
者なら、たとえ英吉がその為に、憧れ死をしようとも、己たち両親が承知をせん。家名に係わる、と云ったろう。 こう、お前たちにゃ限らねえ。世間にゃそうした情無え了簡....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ている。彼は全く道徳問題だけを取扱って宇宙成立の問題というような非実用的な事柄に係わることは故意に避けたのである。紀元前六〇四年に生れて孔子と同時代であり道教の....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
い、聖書は旧約と新約とに分れて神の約束の書である、而して神の約束は主として来世に係わる約束である、聖書は約束附きの奨励である、慰藉である、警告である、人はイエス....
蠅男」より 著者:海野十三
、魂を奪われた人のように呆然と成行を眺めて居たのである。しかし今愛人帆村の一命に係わる大危機を目の前にしては、どうしてその儘竦んでいられよう。彼女は素早く身辺を....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
るに、クインシイは不審にも巨額の金貨を所持し、それを追及されたる結果、彼の秘蔵に係わる、ブーレ手写のウイチグス呪法典、※ルデマール一世触療呪文集、希伯来語手写本....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
命にも関われば、喜怒哀楽の情も動かします。これをでかばちに申したら、国家の安危に係わるような、機会がないとも限らぬ、その拇指、その小指、その片手の働きで。 し....
北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
も引っ込むことは出来ない。是が非でも押し付けて一旦は自説を貫かねば老中の貫目にも係わるというもの、もっとも先祖|忠秋以来ちと頑固に出来てもいたので、他人なら笑っ....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
尼僧寺は、婦人の身で文学博士の肩書を持ち、自ら盤得沙婆と号する工藤みな子の建設に係わるものであって、あまねく高識な尼僧のみを集め、瑜伽大日経秘密一乗の法廓として....
荘子」より 著者:岡本かの子
りましたか」 妻の言葉に荘子ははっとしたが、まさか一婦人の存在を自分の「道」に係わる迄考慮して居たとも云い度くなかった。 「別に珍らしい話というでもないが相変....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
うところに依るとイベットはまだ年の割に子供である。その癖甘い毒を持って居て彼女に係わる男を大抵麻痺状態に陥れる。男達も始は玩具のつもりで段々親身になり、何でも彼....
乳を刺す」より 著者:邦枝完二
に関わりのあることだけに、今日明日の中に埒を開けなくちゃ、お奉行の遠山様のお顔に係わるというもんだ。直ぐに行こう」 立ち上がった留五郎は、黙々と聴いていた伝七....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
斯道において先輩たる柳田國男君が、かつてその経営に係わる『郷土研究』の誌上において、「毛坊主考」(大正三―四年、第二巻一―一二号)....