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俄分限
「俄分限〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俄分限の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
宿屋の亭主の情を受けて今の始末、素より悪性のお國ゆえ忽ち思う様、此の人は一代身上
俄分限に相違なし、此の人の云う事を聞いたなら悪い事もあるまいと得心したる故、伴藏....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
とうとう蔵の二|戸前も拵えて、初はほんのもう屋台店で渋茶を汲出しておりましたのが
俄分限。 七年目に一度顔を見せましてから毎年五月雨のその晩には、きっと一度ずつ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
って困るのでございます。まず係の勝手女中より中働きに達し、奥女中を経てお上(近来
俄分限や勿体ぶる官吏の家庭にては女中や下男をして御前あるいはお上と呼ばせる)に御....
「おせん」より 著者:邦枝完二
うやつよ。ゆうべお旗本の蟇本多の部屋で、半を続けて三|度張ったら、いう目が出ての
俄分限での、急に今朝から仕事をするのがいやンなって、天道様がべそをかくまで寝てえ....