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俗了
「俗了〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俗了の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
のどか》な空気を無遠慮に震動させて、枝を鳴らさぬ君が御代《みよ》を大《おおい》に
俗了《ぞくりょう》してしまう。黒は怒鳴るなら、怒鳴りたいだけ怒鳴っていろと云わぬ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
注意有り難し」と述べて左右に別れたれど予はなお橋の上を去りやらず。この応答に襟懐
俗了せしを憾みたり。巡査はまた一かえりして予が未だ涼み居るを瞥視して過ぎたり。金....
「女の話・花の話」より 著者:上村松園
々には描いて置きたいと思っております。 ○ 京の花は、どこもかしこも
俗了でいけません。嵐山も円山もわるいことはないのですが、何しろ大そうな人出でワイ....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
、埋むとまで形容して俗ならしめざるところ、精細的美を解したるに因る。精細なる句の
俗了しやすきは蕪村のつとに感ぜしところにやあらん、後世の俳家いたずらに精細ならん....
「上野」より 著者:永井荷風
に開催した。此の風習は伝えられて昭和の今日に及んでいる。公園は之がために年と共に
俗了し、今は唯病樹の乱立する間に朽廃した旧時の堂宇と、取残された博覧会の建築物と....