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俗伝
「俗伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俗伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
Bの死骸を引ずって来る。死骸は裸、所々に創《きず》がある。
――竜樹菩薩に関する
俗伝より――
(大正三年八月十四日)....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ずベンガルでは必ず虎を外叔父《ははかたのおじ》と唱う(リウィス『錫蘭《セイロン》
俗伝』)。わが邦《くに》にも諸職各々|忌詞《いみことば》あって、『北越雪譜《ほく....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ん》の畜生中第一に仏法に帰依した竜王とは、この竜種の酋長を指《さ》したであろう。
俗伝にはかの時|仏《ぶつ》竜王が己れを蓋《おお》いくれたを懌《よろこ》び、礼に何....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
人馬や携帯品に附いて来る虫や様々の遺棄物を餌《くら》うためでもあろう。ルマニヤの
俗伝にいわく昔犬頭痛甚だしくほとんど狂せんとし、諸所駈け廻るうち蛇に邂逅《でくわ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ときも一大問題としていかな瑣聞をも蔑せず。しかる内近村に久しく行商を営み、諸方の
俗伝に精しき老人この件に関して秘説を持つと聞いて少しも躇《ためら》わず。人の命は....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
急に寒くなる事あり。仏国の東南部でこれを老女《ばば》の次団太《じだんだ》と呼ぶ。
俗伝に二月の終り三日と、三月の始め三日はほとんど毎年必ず寒気が復《かえ》って烈《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《つぶ》し二人を救うた縁により、右様の厄年の人は断食してハヌマンに祷れば無難だ。
俗伝にこの猴王十二年に一度呼ばわる、それを聞いた者は閹人《えんじん》となるという....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
大日を切り殺しける(『梅村載筆』八巻)。 『摂陽群談』四、島下郡吹田村、涙池、土
俗伝えていう。昔この所に悪七兵衛景清の伯父入道蟄居せり、寿永三年八島の軍敗走して....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
壮な頑固さがあった。そういう人々は基督教の精神を外来の形のままで行おうとして、風
俗伝統を異にする我が国の実状とその伝統の根強さを無視してかかり、自身失敗するに止....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
対する説明|及《および》批判の中《うち》には独り北斎の芸術のみならず日本一般の風
俗伝説文芸に関して云々《うんぬん》する所|甚《はなはだ》多し。彼らが北斎に払ひし....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
徳を以て乱世の事件を批評してはならぬ。矢矧の橋の強盗は太閤記にも出所のない全くの
俗伝で、もとより取るに足らないことではあるが、当時の野武士にそんな事は珍らしくな....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
を招きけん、其の翌歳より貸し渡さざるに至れり云々との伝説あり。 とある。かかる
俗伝は斎瓮土器等を蔵する塚穴につきて往々存するもので、本誌にも掲載してある報告中....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
きが加わって来たのがこの炭焼長者譚である。 炭焼長者の出世物語は世にありふれた
俗伝として、ハハアここにもあるのかと軽く笑ってすます程度のものではあるが、これを....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
において神武天皇に反抗した長髄彦も、畢竟は脚の長い男の義で、もと土蜘蛛と名付けた
俗伝が、遂には堂々たる史上の敵軍の大将の名となったものであろう。利根郡の八握脛社....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
。「三代実録」貞観十三年の条に、 法焉。 とある。この佐比里は有名なる賽河原の
俗伝の起った場所であった。 小島は或いは単に島と云い、維新後付近の石原村と合併....