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俗体
「俗体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俗体の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
悪因縁を断つ事を得たり。すなはち此灰を仏像に納めて三界の万霊と共に供養し、自身は
俗体となつて、此家に婿となり、勝果を万代に胎さむと欲す。家人の思はるゝ処あらば差....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なるほど、同じような新発意《しんぼち》の坊主頭で、衣装足ごしらえ、長脇差、すべて
俗体であるのに、頭だけを丸めて、これは茂太郎の眼で見なければわからないが、そう言....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
さ》をいただいた小坊主と覚しく、後ろのは天蓋《てんがい》をかぶって、着物は普通の
俗体をしている男のようです。 この二人がそこまで来た時に、お喋《しゃべ》り坊主....
「源氏物語」より 著者:紫式部
を懇切に御補助することを心がけることにして、たびたび伺っては、かねて願ったように
俗体で深く信仰の道にはいるその方法とか、あるいは経文の解釈とかを宮から伺おうとし....
「雪の宿り」より 著者:神西清
でお屋敷に上りますまで、東福寺の喝食を致しておりました。ちょうどその時分、やはり
俗体のままのお稚児で、奥向きのお給仕を勤めておられた衆のなかに、松王丸という方が....
「西航日録」より 著者:井上円了
、その説を賛成し、かつ外国行きを勧むるために、即座に新体詩にあらずして、自己流の
俗体詩をつづる。 普天の下は王土なり、率土の浜は王臣なり、日本狭しとなげくなよ、....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
・煎じ物売など、下り者と云われた諸職人・諸行商人は、多く法師姿である。その他既に
俗体になっているもののうちにも、同じ流れのもの多かるべきは云うまでもない。渡守・....