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「俗学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

俗学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
した時、西国《さいこく》の河童は緑色であり、東北《とうほく》の河童は赤いという民俗学上の記録を思い出しました。のみならずバッグを追いかける時、突然どこへ行ったの....
虚構の春」より 著者:太宰治
たく存じとりあえず歴代の皇室の方々の作品をよみました。その結果、明治以降の大学の俗学たちの日本芸術の血統上の意見の悉皆《しっかい》を否定すべき見解にたどりつきつ....
読書法」より 著者:戸坂潤
チャとか、経済学・言語学・考古学・ジャーナリズム・新聞・政治学・戦争・地理学・民俗学・及び土俗学・其の他其の他の項目が含まれている。この種の項目を副次的な参照と....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
してそれに新しい生命を吹き込んだ人ではないかと想像される。 近ごろわが国でも土俗学的の研究趣味が勃興《ぼっこう》したようで誠に喜ばしいことと思われるが、一方で....
物売りの声」より 著者:寺田寅彦
とるなり蓄音機のレコードにとるなりなんらかの方法で記録し保存しておいて百年後の民俗学者や好事家に聞かせてやるのは、天然物や史跡などの保存と同様にかなり有意義な仕....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
。 * 知識社会学に関するデュルケムの優れた思想は、原始民族社会に於ける宗教の土俗学的な材料の整理から惹き出される(〔E. Durkheim, Les form....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
的な諸条件とその発展との研究から始まる。そこでは人類学的・考古学的・人種学的・土俗学的・な諸研究――それは現在に於ける原始民族の研究に俟つ処が甚だ多い――が、唯....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
係のアトミズム化したようなものに過ぎない。日本に於て民衆として存在するものは、民俗学的な、土俗学的なものでしかないのだ。市井、巷間に横たわるものが民衆ということ....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
うような、ああいう厳めしい陽明学者ではなく、いうところの軟文学者――いうところの俗学者であった。でその方面の友人には、蜀山人だの宿屋飯盛だの、山東京伝だの式亭三....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
えなのさ。実にわが言はバカバカしいが、分らんものは、分らんですよ。 岡田村の民俗学者、白井さんや波浮の坂口校長先生の説では、大島はクゲの流人が多く京言葉が多く....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
れてなれ行くものを」と詠んでいます。 昔話とか馬鹿聟話とかいうようなものは、風俗学や民俗学の方により多くの繋がりを持ちまして、文学の方にはあまり這入って来てい....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
民族の、混淆共棲の事実を否定する事が出来ぬ。それはただに考古学者や、人類学者・土俗学者・社会学者等が、その専門学的見地よりこれを立証するのみならず、我が古伝説や....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
色があった。それは駄洒落である。一体古代の笑いは敵魔|懾伏の魔法であったことが民俗学の方から次第に明らかにされて来ているが、そこまでは溯らなくても、奈良・平安時....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
られた今日の日本文化の有力なる指導者の一人でありましたが、当時固陋の人々からは、俗学者だとか、拝金宗の親玉だとか言われました。それほど物質的なものに眼を着けられ....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
)年間からは、シナ(支那)やチョウセン(朝鮮)の歴史の研究が進み、また考古学・民俗学・宗教学・神話学などの学問が次第に芽を出して来たので、それによって、側面から....