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俗家
「俗家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俗家の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「能とは何か」より 著者:夢野久作
尖鋭さをもっている。 だから、純乎たる芸術価値のみを目標として、五百年の長い間
俗家に媚びず……換言すれば興行本位、金銭本位とせずに、代を重ねた名人達の手によっ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
やと打ち返したので、老比丘閉口して寺に帰って仏に白《もう》すと、わが弟子ども今後
俗家で女のために説法すべからずと戒めたが、それでは実納《みいり》が少ないから男子....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
い棚の上に、さっきから古木魚が一つあった。音も、形も馴染のものだが、仏具だから、
俗家の小県は幼いいたずら時にもまだ持って見たことがない。手頃なのは大抵想像は付く....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ある態度と高さとがある。小説の面白さというものの本質はここではないでしょうか。通
俗家は、シチュエーションでそういうサスペンスをつくるのですし、そうでない人でも本....
「日記」より 著者:宮本百合子
ったが、自分は僧が、如何に寺の中だけで浄げに、尊く見えるかつくづく感じた。せまい
俗家の区切りかたや、模様ある襖は、僧服の濃い色彩とひどく相殺する結果になり、ほの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
あるいは牧畜をやるとか、いろいろな事をやりますので、それからまた僧侶の本分として
俗家へお経を読みに行って、その布施金を畜えるということも大いに行われて居る。かわ....
「幼年時代」より 著者:室生犀星
ら言ってあげる。」 姉は母に相談した。母もそれがよいと言ってくれた。かえって、
俗家に置くよりも、もとは川の中にあったのだから、お寺へあげた方がよいということに....