俗才[語句情報] » 俗才

「俗才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

俗才の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出の記」より 著者:小泉節子
は無頓着の方で、それはそれはおかしいようでした。勘定なども下手でした。そのような俗才は持ちませんでした。ただ子供ができたり、自分の体が弱くなった事に気がついたり....
弟子」より 著者:中島敦
しているような孔子の挙措《きょそ》の意味も今にして始めて頷けるのである。あり余る俗才に妨げられてか、明敏子貢には、孔子のこの超時代的な使命についての自覚が少い。....
連環記」より 著者:幸田露伴
身出世などは、東西|相距る三十里だったであろう。 斯様な人だったとすれば、余程俗才のある細君でも持っていない限りは家の経済などは埒も無いことだったに相違無い。....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
のもとに逆戻りしていることを発見するであろう。 して種々なる名目とは、すなわち俗才とか、実際とかいうごとき、あるいは現今の社会状態とか、あるいは世の習わしとか....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
遠くから、明け暮れ取りこし苦労をしていることは、およそ剣聖と名人の父子も、凡愚と俗才の父子も、その煩悩さにおいては何のかわりもない。 殊に、石舟斎は、昨年あた....