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「俗画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

俗画の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
んがんじべついん》の裏手にある本屋の店先を覗いて見ますと、その頃評判の高かった風俗画報と申す雑誌が五六冊、夜窓鬼談《やそうきだん》や月耕漫画《げっこうまんが》な....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
だい?」 その日は一日店へも行かず、妾宅にごろごろしていた牧野《まきの》は、風俗画報《ふうぞくがほう》を拡げながら、不審そうに彼女へ声をかけた。 「ちょいと行....
冬の日」より 著者:梶井基次郎
音が起こっていた。花屋の前には梅と福寿草をあしらった植木鉢が並んでいた。そんな風俗画は、町がどこをどう帰っていいかわからなくなりはじめるにつれて、だんだん美しく....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
一をつけているように思える。だから展覧会ではどうも現代肖像画のいい作品が少なく風俗画が絶無でありがちである。 しかしながら油絵は写実を基礎とするが故に、如何に....
喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
の肥大った男などが大きな葉巻をくわえて車掌台に凭れている姿は、その頃のベルリン風俗画の一景であった。どこかのんびりしたものであったが、日本の電車ではこれが許され....
女の話・花の話」より 著者:上村松園
私の記憶にあるものでも、様々変った女風俗があります。 帝展に限らず展覧会の女風俗画は、ほとんど今風のものが多かったのですから、私の描くようなものは流行不流行は....
画道と女性」より 著者:上村松園
たわけですが、近頃身を入れた制作であったと言えば言える気がします。 風俗画の時代に就いて 私は以前、「明治の末頃までは、頼まれればその当時の風俗を描....
余齢初旅」より 著者:上村松園
あった。 「どういう風な画風をやられますか、山水ですか、人物ですか?」 私は風俗画をやると申し上げた。六十七歳というともはや七十歳にすぐということを華中鉄道の....
靄の彼方」より 著者:上村松園
なのでしょう。 ○ 私は、私の好みからして、今までのような古い婦人風俗画を描いてきましたが、世間では、私があまりに古い風俗や心持に支配され過ぎている....
双語」より 著者:上村松園
一 又兵衛の展観が大阪にあったように聞きましたが、私は見ずにしまいました。 寛永前後の風俗画の中で、又兵衛は特に傑出もしているようですし、数はそう沢山あるのではないにし....
四条通附近」より 著者:上村松園
、わたくしひとりの胸の奥に残された懐かしい思い出なのである。 ああした一連の風俗画は、わたくしひとりに描くことをゆるされた世界のような気がする。 こうしたも....
健康と仕事」より 著者:上村松園
寿陽公主の髪の形である。あれにはずいぶん思案をしたものである。 支那の当時の風俗画を調べるやら博物館や図書館などへ行って参考をもとめたが寿陽公主にぴったりした....
日本画と線」より 著者:上村松園
日本画 美人画 風俗画 それがこれからどうなってゆくかと申すことにつきましては、いろいろと斯道の人....
天才」より 著者:神西清
はさよならを言って、例のシェクスピヤ襟を直しながら家路をたどる。風景画家の方は風俗画家の部屋に泊ることになる。寝床にはいる前、エゴール・サヴィチは水を飲みに台所....
芸術と社会」より 著者:津田左右吉
西洋画でもその題材が多くは何人も目で見ることのできるものであり、景色画にしても風俗画にしても初から日本の特色を現わすことの出来るものであるから、技巧と材料とが在....