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俗称
「俗称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俗称の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
侶《そうりょ》、山伏し等の囚罪人がこれに投ぜられるのならわしでありました。第三は
俗称平牢と唱えられて、爾余《じよ》の囚罪人が一列一体に投ぜられる追い込み牢であり....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らし首で、右の三名に相当するものの有無を調査いたしました。 と――ある、ある!
俗称|白縫《しらぬい》のお芳《よし》、窃盗きんちゃっ切りの罪重なるをもって四月三....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
と抱きながら、泣きなき歩きつづけました。――十軒店《じゅっけんだな》を左に折れて
俗称願人坊主の小路といわれた伝右衛門《でんえもん》横町、その横町の狭い路地をどん....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
いはまた間違って糸|蚯蚓《みみず》ほどの鮠《はえ》(註に曰く、ハエをハヤというは
俗称なり。形鮎に似て鮎に非なる白色の淡水魚なり)がひっかかろうと、あるいは全然な....
「地獄街道」より 著者:海野十三
くして説明をした。それによると、彼がいまよじのぼった塀の外は「ユダヤ横丁」という
俗称をもって或る方面には聞えている場所だった。それは通りぬけのできる三丁あまりの....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
上顎門上歯が幾分前に出て居りしや否や、下顎犬歯は普通人に比して長きや否や、犬歯の
俗称鬼歯と称するものなりや否や。 下顎、犬歯は噛合するとき上顎歯列の前に出ずるや....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
ました。両国でも本家の四ツ目屋のあった加賀屋横町や虎横町――薬種屋の虎屋の横町の
俗称――今の有名な泥鰌屋の横町辺が中心です。西両国、今の公園地の前の大川縁に、水....
「妖婆」より 著者:岡本綺堂
い道路に生れ変って、まったく昔の姿を失ってしまったが、明治の末頃までは鬼婆横町の
俗称が古老の口に残っていて、我れわれが子供の時代にはその物凄い名に小さい魂をおび....
「米」より 著者:犬田卯
も書く、蚕種、桑葉、繭の仲買いもやれば、雑穀屋の真似もやると言ったような存在――
俗称「塚屋」で通っているこの五尺足らずの顔面ばかりが馬鹿に大きく、両眼はあるか無....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
が邦の最東に在りと認めた奥州を以て、日の本と呼ぶ例であった。かの最明寺時頼の著と
俗称する人国記に、「陸奥は日の本故に、色白うして眼青みあり」とあるのはこれである....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
社司の調査もあって、かねて知られたる四つの穴以外、各所に列石の存在やら、クツ石と
俗称する種々の工みを施した大石やらを方々で発見されたのである。説明を聞きつつこれ....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
しているものについての称呼だとしても、それをむつかしく「山窩」など書いて、それが
俗称になったとは思われない。 サンカのことの学界において論議せられたのは、自分....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
ように、三つの部分から成っています。時がたつうちにこれらの部分のそれぞれにいわば
俗称ができ上がりました。下部はベッドと言い、上部は図引きと呼ばれ、この中央のぶら....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
とは夜にも似て、おおしく飛ぶのはただ信天翁だけである。) 信天翁は海鳥にして、
俗称阿房鳥という。洋語にてアルバトロスと呼ぶ。赤道をこえて以来、毎日この鳥の風浪....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
像の賛を作って与えたのである。さる大正六年に自分は日向に遊んで佐土原在のビューと
俗称する俳優村を訪問したことがあった。この村、もとは万歳・春駒などに出ておった部....