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「俗耳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

俗耳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
十一文字《みそひともじ》の類《たぐい》ではない、もっと活溌《かっぱつ》で、もっと俗耳《ぞくじ》に入り易《やす》い歌であった。驚ろいたのは主人ばかりではない、吾輩....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
の客観的な原因を理論的に穿鑿するというようなことはどうでもいい。いつでも説明は、俗耳に入り易い尤もらしささえ持っていればいいのである。例えば、この行き詰りは「日....
経世の学、また講究すべし」より 著者:福沢諭吉
、その言も亦《また》適切にして、忌憚《きたん》するところなきがゆえに、時としては俗耳を驚かすことなきに非ざれども、これはただ聴者不学の罪のみ。その適例は近きにあ....
猿の図」より 著者:三好十郎
だから、戦争責任はないという議論であります。……これは一見、もっともらしく、かつ俗耳に入りやすい議論ではありますが、実は、よく考えてみると俗論中の俗論で、三百代....
現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
して是正さるべきであると主張して止まない。古田織部によって織部陶が生まれたという俗耳に入りやすいいい伝えにも、私は簡単に従いかねるといいたいのである。 かつて....