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保健
「保健〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保健の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底都市」より 著者:海野十三
た声でいった。 「私たちの現在の健康状態に最も適した料理が選ばれるのです。それは
保健省《ほけんしょう》の仕事なんです」 「なにを君はいってるのか、さっぱり君の話....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
ん懇意にしているある娘から、近頃身体の加減がよくないことを訴えて来たので、作家は
保健用の電気帯でも買ってみたらどうかと知らせてやったことがあった。 すると、暫....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
日々四月十一日付)。陸相の体系によると、八大政綱の一切が、思想問題であろうと国民
保健問題であろうと、産業統制であろうと、その他一切の問題が、この広義国防(とは即....
「海水浴」より 著者:寺田寅彦
それはとにかく、明治十四年頃にたとえ名前は「塩湯治」でも既に事実上の海水浴が
保健の一法として広く民間に行われていたことがこれで分るのである。 明治二十六、....
「女客一週間」より 著者:豊島与志雄
なる。朝食をして、新聞をみて、またすぐに寝床にはいることもある。それを彼は自然的
保健法と云っている。 前晩就寝が遅かったにも拘らず、彼は比較的早く眼を覚して、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ころが全然なくて甚しく平凡なのが面白い。母校の帝塚山学院の幼稚園だか小学校だかで
保健婦? ちがったかも知れん。とにかく、子供がころぶと赤チンを持って慌てて駈けつ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
も、それを不足だとは思いもしませんかった。いわば主人は心が平かだったので、それが
保健上何よりの条件と思います。あの何事にも忍耐強かった兄が、身体の衰弱のためもあ....
「瘤」より 著者:犬田卯
謀を叫ぶものもなかったのである。いや、大いにやってもらって、教育上、ないし児童の
保健上、現在のような雨漏り吹き通しの校舎はよろしくない――立派な鉄筋コンクリート....
「国際聯盟とは如何なものか」より 著者:新渡戸稲造
いる。 事務総長及び次長の下に十人の部長がある。経済財務、軍備縮少、社会問題、
保健、交通、情報会計等の各部に部長があり、英、仏、伊、日、蘭、波蘭《ポーランド》....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
その日の仕事のプログラムは全市にわたる消費組合の組織、木賃宿の公営、悪医師征伐と
保健組合の創立(これは隣の松枝さんの病気から市長の考えついたことで、組合で医者を....
「獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
の地方的分化とも見られるのであって、さらに同氏の談によれば、東北地方には、小児の
保健や除災のために、その小児の着衣を、獅子に咬《か》んでもらう土俗が、存している....
「社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
シストの典型を示すものがあるが、併し今日の日本に於て、例えば軍事扶助の徹底や社会
保健の拡張が実際に何を意味しているかを知るものは、あながち之を社会ファシスト的社....
「挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
度が、例の国民的政治常識とは違った角度となって来たのである。 その最もいい例は
保健社会省の新設の類だろう。之は初め
保健省という名で立案された。というのは壮丁と....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
とは関係なしに、民衆日常生活そのものの問題があった筈である。 近衛内閣が、社会
保健政策を発表した類に見て取れるように社会政策を加味する内閣だということは、買わ....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
の声は、即ち広義国防の声は、近衛内閣の社会正義の声明となったとも考えられた。社会
保健省案の成立は、ともかく非常時日本ファシズムが、その相当可能な一つの属性として....