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「保守性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

保守性の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の枯葉」より 著者:太宰治
。北海道、本州、四国、九州。四島国。春が来た。滅亡か独立か。光は東北から。東北の保守性。保守と封建。インフレーション。政治と経済。闇。国民相互の信頼。道徳。文化....
ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
、もう革命から十三年目ではないか。それだのに、バレーの状態は国立オペラ舞踊劇場の保守性を示してるのか。或はよい舞踊劇の作者がソヴェトにはまだ生れないということな....
ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
会制度の置き土産としてもっているものの考えかたのテンポのおそさ、懐疑癖、漸進性(保守性とまるでくっついた)その他いろんな心理や習慣を、追々進んでゆく社会主義の生....
女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
うのは、実に町村長などという地方的有力者に代表されている一般観念の根づよい偏見と保守性を語っている。 貴族院もまたその議員たちの属する社会層の伝統の重さ古さに....
新島繁著『社会運動思想史』書評」より 著者:宮本百合子
とにある。この本の著者の人間的感情と世界観とは、西と東との区分を踏襲しようとする保守性などを持たないことは自明である。もしこの次にこの種の労作が期待されるのであ....
木の芽だち」より 著者:宮本百合子
名と武士とが結合して権力を掌握し、近代化そうとした日本の明治政府が、地主・軍人の保守性、侵略性をもって出発したことは、明らかな必然である。市民階級が擡頭して作っ....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
に従う保守的な日本教育者組合が組織された。この二つの組合は約一年の間その進歩性と保守性との間に種々の摩擦を経たが、一九四七年はじめ頃から合同への機運が動き、四月....
戦争論」より 著者:坂口安吾
だ。現実に即して、工夫と発明の努力がなければならない。新しい工夫を欲しない蒙昧な保守性、こりることを知らず、虫の如く勤勉な、日本的反文化的性格をくずすことを知ら....
農民文学の問題」より 著者:黒島伝治
歩がふみだされているとき、工場労働者とはちがった特殊な生活条件、地理環境、習慣、保守性等を持った農民、そして、それらのいろいろな条件に支配される農民の欲求や感情....
土の中からの話」より 著者:坂口安吾
絶対のものだのと考えたら大間違いだ。江戸時代の田中丘隅という農政家が農民の頑迷な保守性を嘆じて「正法のことといへども新規のことはたやすく得心せず、其国風其他なら....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
ければならぬのに、近代以前の日本の伝統的小説が敗戦後もなお権威をもっている文壇の保守性はついに日本文学に近代性をもたらすという今日の文学的要求への、許すべからざ....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
なかった。 7 第四に、新劇人たちの抜きがたい反動性ないし保守性。――既成の新劇人たちの九〇パーセントまでが共産主義者か共産主義の支持者で....