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「保母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

保母の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
と何物かが断えず一方へ進行しているように思われる。 黒服を着た顔色の赤い中年の保母が、やっと歩きだしたくらいの子供の手を引いて歩いている。そのあとを赫鬚をはや....
ピムキン、でかした!」より 著者:宮本百合子
って毎月二十ルーブリ支出し、ブローホフ村の医者を七日に一遍ずつまねくこと。 一、保母二人。候補者、後家マルーシャ、青年共産主義同盟員ニーナ。 一、各集団農場員は....
楽しいソヴェトの子供」より 著者:宮本百合子
分たちで、あと片づけすることなどを覚えた。そこでは、白い上被《うわっぱり》を着た保母さんがいて、御飯の世話をやき、少し大きくなったら、御飯のあとでアルミニューム....
「乳房」創作メモ」より 著者:宮本百合子
―足袋(百人)トラゴム 印刷(行政学会印刷所)二百人 田中製作所 新興河上保母三人、 中心は、どうしたら保母をとりかえすか 弾圧をしないようにするのには....
チャアリイは何処にいる」より 著者:牧逸馬
、ロス氏が、市の中心にある自分の会社から帰って来ると、二人の愛息に付けてある若い保母が、玄関に立って、主人の帰宅を待ちながら泣いていた。 ひどくとり乱している....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
取りにかかった。令嬢はたちまち舞踏会やピクニックの女王になってしまい、どうかした保母たちの救済だと言って、活人画の催しまであった。おれは黙って飲み回っていたが、....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
の精神的進歩はぴたりと止ってしまいます。否却って精神的に退歩してきます。善良なる保母、それが彼女の理想となります。――第三に、彼女は良人を十重二十重に縛り上げて....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いいこの老母は少しぼけていた。彼女は近所の噂《うわさ》話をくり返したがった。また保母めいた愛情をもっていて、人を揺籃《ゆりかご》に結びつける子供時代のくだらない....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
てるある人に向かって彼の言ったことがある、「国家の第一の官吏というのは、すなわち保母と教師との二つです。」自分の金で彼はまた、当時ほとんどフランスに知られていな....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
新たに生まれいでた赤児の産湯《うぶゆ》であった。そしてその赤児を育つるに偉大なる保母がなければならなかった。一挙にして共和制をくつがえして帝国を建て、民衆の声に....