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保護
「保護〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保護の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
フですか? マゾフと云うやつは莫迦《ばか》ですよ。何しろ政府は国防計画よりも私娼
保護《ししょうほご》に金を出せと熱心に主張したそうですからね。」
マゾフの愚を....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ことです。
僕は一週間ばかりたった後、この国の法律の定めるところにより、「特別
保護住民」としてチャックの隣に住むことになりました。僕の家《うち》は小さい割にい....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
か、わかりません。
閣下、こう云う事情の下《もと》にある私にとっては、閣下の御
保護に依頼するのが、最後の、そうしてまた唯一《ゆいいつ》の活路でございます。どう....
「或る女」より 著者:有島武郎
の不埒《ふらち》を詳細に知らしてよこした手紙が来て、自分としては葉子のひとり旅を
保護し監督する事はとても力に及ばないから、船から上陸する時もなんの挨拶《あいさつ....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
らぬ点がそこに存するのである。けだしその論理は我々の父兄の手にある間はその国家を
保護し、発達さする最重要の武器なるにかかわらず、一度我々青年の手に移されるに及ん....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
等の多数は愛のない所にその形骸だけを続ける。男性はこの習慣に依頼して自己の強権を
保護され、女性はまたこの制度の庇護によってその生存を保障される。そしてかくの如き....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ェララ、ネープルス等、また特にフロレンスの事業好きな諸公侯と競争して芸術と科学の
保護奨励に勉めていた。シキスツス第五世は壮麗なヴァチカン宮の図書館を建設し充実し....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
めたことは何人も実験したことであろう、左れば黒い猫には色の嗜好如何に関せず其身の
保護の為めに白色又は水色等の首環と鈴とを着けて置くが良い、併し此鈴と捕鼠とは両立....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て居られる筈はございませぬ。そのお世話掛がつまり守護霊と申すもので、蔭から幼児の
保護に当るのでございます。もちろん最初は父母の霊、殊に母の霊の熱心なお手伝もあり....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
たものであろう。幽明交通者の中には、勿論良いのも悪いのもある。良いものは、これに
保護奨励を与うべきである。悪いものは、これを適当に感化誘導して、正に帰せしむべき....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
の一特産としたいものである。その他に趣味上保存すべき郷土的人形や、玩具に対しても
保護を加えて存続させたいものである。近来|市井に見かける俗悪な色彩のペンキ塗のブ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
めに、非常に低く頭を下げて挨拶をしたものだった。 彼は犯罪を追求して弱いものを
保護することを生涯の仕事とした。詐欺師や殺人犯人達にとって、彼ほど怖いものは無か....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
花田 俺たちは力を協せて、九頭竜という悪ブローカーおよび堂脇という似而非美術
保護者の金嚢から能うかぎりの罰金を支払わせることを誓う。 一同 誓う。 花田 ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ることを望むわれわれは、かかる危険な安保体制とその遂行のために企図されている秘密
保護法、防諜法制定の動きや、警職法改悪にあらわれた国民の基本的人権と自由の圧迫、....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
、警察に来てくれ、と言って来た。そこでわれわれは裏山に逃げたが、結局警察に捕って
保護検束されてしまった。すると、百人近い坑夫が揃って警察に押しかけて来て、君たち....