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「保護観察所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

保護観察所の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
播州平野」より 著者:宮本百合子
り合いというようなものもいないそこで、どんな生活が出来るのか見当もつかなかった。保護観察所の役人は、くりかえし、ひろ子が行った先で人と交際することを禁じた。もう....
ある回想から」より 著者:宮本百合子
至急考慮いたしますが――……」 私たち二人の作家の訪問は、一回きりで、つぎに、保護観察所という、刑務所の出張所のような役所で、内務省の役人との懇談会があった。....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
体に於て慈悲深い指導なのである。思想犯の関係に就いて云えば特高課は本質的に思想犯保護観察所に転化し得るのである。尤も日独協定により日本の文化統制はナチス型に伝染....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
らない。もっとも当局はこれは刑罰ではなくて、保護観察だというのだが、寺院や病院や保護観察所へ犯人を費用自弁でお預けにするのだから、幼稚園でやる保護観察の類とは大....
あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」より 著者:宮本百合子
ってそういう理由のはっきりしない執筆禁止について抗議した。それから、私は、当時、保護観察所と云って、治安維持法にふれたことのある人々を、四六時中つけまわして思想....
あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
懇話会の拡大されたものであったことも記録されている。これも注目されていい。かつて保護観察所長をしていた思想検事の長谷川劉が、現在最高裁判所のメムバーであって、さ....
年譜」より 著者:宮本百合子
れた。予審と公判とを通じて私は文学の階級性を主張することができなかった。 七月。保護観察所によって保護観察に附せられた。警視庁の特高課長であった毛利基が主事をし....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
どこかで暮します、その町か、すこし奥へ入ったところかどこか。面倒でないところで。保護観察所が、札幌の同じ役所へ紹介をくれました。先ずそこへ行って相談してからそち....