保険金[語句情報] » 保険金

「保険金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

保険金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
親という二字」より 著者:太宰治
にすまないような気がした。 そうしてそれを或る人に手渡す時にも、竹内トキさんの保険金でウィスキイを買うような、へんな錯覚を私は感じた。 数日後、ウィスキイは....
振動魔」より 著者:海野十三
せられた紙ぎれや、また柿丘氏には不合格になったと思わせた生命保険に、貴方が莫大な保険金を契約して、柿丘氏を殺したあとで巨額の死亡支払金を詐取したその証拠書類やら....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
れ……そうだ、私の考えでは、恐らく今度新造された新らしい北海丸なぞ、前の北海丸の保険金で出来たんじゃアないかと思いますね……とにかく、そうして岩倉会社は、表面法....
琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
を云うな!」今まで黙って聞いて居た福島が怒号し出した。「何の証拠もないのに、全で保険金目的で放火したような事を云うのは怪しからん。第一当夜僕は家に居ないじゃない....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
。偶然でないとは云えないけれども、三度が三度ながら火事に遭って、いつでも少からぬ保険金を受取っているのは偶然以上ではなかろうか。尚調べた所によると彼は収入以上の....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
れているのか。空襲で焼かれた分なら、保険がもらえるが、疎開でとりはらわれた家は、保険金だってつかないじゃないか」と、苦情云うのであった。 そのうち暫くすると、....
獄中消息」より 著者:大杉栄
産と言ってまず目星しきものは昨日話した通りだ。 もし母が出るとすれば、あの中の保険金は母の持参金としてもどさねばならぬ。その上、母の将来の生活の幾分かの保証と....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
こし、自分とコックだけだったのだ。だが、彼は服罪しない。獄にもいれられた。だが、保険金は手にはいったのだ。商館では腕ききな番頭なので彼の下獄に困らされて、罪にし....
白血球」より 著者:豊島与志雄
な犯罪で目下未決監にはいっていた。所が、その家が焼けた時老人が焼死して、その生命保険金一万円を主人は受取ったのだった。そこで、警察の眼には二重の疑問が映じた。火....
探偵小説アルセーヌ・ルパン」より 著者:婦人文化研究会
妻君の手に入るじゃありませんか?』 『入るって? 何が!』 『何がって? そら、保険金が!』 聞くと同時に、ジュズイ氏はあまりの驚きにウウとうなった。初めて事....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
営業は立ち行かないと考えていたので、一割以上の利子は払わない方針であったのだが、保険金の内借りまでしてまだ足らず、ついに銀行から一割二分の利子で、ほかに借入れ手....
深夜の電話」より 著者:小酒井不木
の事件の中心となったのがこのゲルセミウムです。 ドワイトという男が、自分の生命保険金を詐取する目的で、この毒をのみ、死んだように見せかけて、医師をあざむき、死....
被尾行者」より 著者:小酒井不木
保険会社の探査部の白木というものです。先日あなたの叔父さんが逝去されて、五千円の保険金を残され、あなたがその受取人になっているのです。そこであなたの捜索にとりか....
越後獅子」より 著者:羽志主水
せの手拭を水で絞って、湿布繃帯をしたのでしょう」 「然しネ勝次郎が邪魔払いなり、保険金なりの為に絞め殺して、直に放火して、大急ぎで越前屋迄往って、何喰わぬ顔して....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
老女を見たときには残酷だと思った。──そしてディールさんが働けなくなったら年金と保険金とで寝ていても食える、と言った言葉を思い出した。 基本 ──小学生に──....