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「保障〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

保障の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
なあいまいな切り盛りで、木村は、どこか不確実ではあるが、ともかく葉子を妻としうる保障を握ったのだった。 五 郵船会社の永田は夕方でなければ会社から退《ひ》....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
みがいある男と見え、死んでは万人にその英雄的な最後を惜しみ仰がれ、遺族まで生活の保障を与えられる飛行将校にすらなろうという人の少ない世の中に、荒れても晴れても毎....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
恐らく社会から最上の報酬を与えられるだろう。そして私の外面的な生存権は最も確実に保障されるだろう。そして社会の内容は益※平安となり、潤色され、整然たる形式の下に....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
社は規定にないことまでは決して実行しないから。 つまり映画会社は従業員の生活の保障に対して具体的には何らの関心をも示していないのである。 いいかえるならば、....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
手なずけたのです。勝見は既に彼自身が病気に罹っているところから、今後の彼の生活を保障して貰うのを交換条件として、笛吹川の意志に従ったのです。笛吹川は顎鬚を剃りお....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
塞装置に依る停車命令のない限り、言い換えれば、予め運転区間の線路上に於ける安全が保障されている以上、多少の時刻の緩和は認められております。で、そんな訳で、その7....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
微かに残っている』から私の愚見に因れば多少の Fiction は或はあり得ぬとは保障し難い。 しかしこれらを斟酌しても本書は日本に於いては破天荒の著書である。....
女優の親」より 著者:岸田国士
、ほかの役者との区別がつかなかつたし、それに新劇の役者になるということは、生活の保障が全くないということだつたから、なか/\に警戒して、子供の俳優志望は許されな....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
う頼もしい保護者がある。その袖にしっかりと取り縋ってさえいれば、身の安泰は恐らく保障されることと信じていながらも、兄と名のつく師冬があくまでも自分を放逐しろと迫....
一日一筆」より 著者:岡本綺堂
遊んでいる犬は、恐く何にも知らぬであろうが、見よ、一方には頸環がある。その安全は保障されている。しかも他の一方は野犬である。何時虐殺の悲運に逢わないとも限らない....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
官として官報局に出仕したのが明治二十二年の夏であって、これから以後の数年は生活の保障に漸く安心して暫らく官途に韜晦し、文壇からは全く縁を絶って読書に没頭する事が....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
て国際場裡に再出発をしたのであります。現実に独立をした日本の姿を見れば、日米安全保障条約並びに行政協定に基づいて、日本の安全はアメリカの軍隊によって保障され、ア....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
突出して来る、というわけで、物情騒然たるものがあった。警察では、もう君らの生命は保障できないから、警察に来てくれ、と言って来た。そこでわれわれは裏山に逃げたが、....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
。私はこれはヤラレたと覚悟したが、その時、私服の警官が入ってきて『君たちの生命は保障できないから、警察まできてくれ』という。私たちは負けてなるものかとがんばって....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
意すべきものは、社寺或いは村落都邑に付属して、その警察事務を受け持ち、その安寧を保障する事であった。盗賊の番、火の番、野番、山番などを始めとして、押売強請者の追....