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信愛
「信愛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
信愛の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
びたび受けました。私はただ苦笑していました。しかし腹の底では、世の中で自分が最も
信愛しているたった一人の人間すら、自分を理解していないのかと思うと、悲しかったの....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。敬愛する夫人よ、先生はあなたの良人御家族の父君で御|出でしたが、また凡そ先生を
信愛する者の総ての父でした。敬愛する夫人よ、あなたは今ヤスナヤ、ポリヤナと熟され....
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
知らぬ、無関係な態度で、彼の隠遁所に身を跼めていた。正隆と正房とは、全く畸形な、
信愛の絶無にさえ見える父子関係を持ちながら、未亡人がこの世を去るまで、同じ翼の左....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
」をお読みになったでしょう? 覚えていらっしゃるかしら。あの中にクリストフに深い
信愛をよせた伯爵夫人がいたことを。娘が一人いたひとです。その人がクリストフの芸術....
「地上」より 著者:島田清次郎
た。それは若き平一郎にとっての僅かの慰みであった。平一郎は少年期の傾注的な熱情と
信愛をもって『底潮』の一団に交わったのである。お光は平一郎の急に多くなった外出、....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
情を胸のなかにおさめておかねばならなかったでしょう。そして正夫さんのように、私を
信愛してくれるよき友と語り、訴えることは私には久しい間ゆるされなかったところの幸....
「澪標」より 著者:外村繁
感情が起伏する。そんな感情の波を押し倒すように、今まで経験したことのない、強烈な
信愛感が湧いた。 明け方、私は再びとく子の体を求める。とく子は拒まない。人間が....