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信拠
「信拠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
信拠の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
えば、まさに手も足も出なかった。そうとう手がかりがあるようで、じつは、なにひとつ
信拠《しんきょ》するにたる手がかりがないのだ。バアナア街の場合など、運送屋の下|....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
光圧は天体の運動に幾分の変化を生じなければならぬはずである。少なくも吾人の科学に
信拠すればそうなるはずである。また全天体の片隅で行われているあらゆる変化は必ず吾....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
としていて、あまりに多くの人間に当てはまるのだ。従ってこれは、これとして、大して
信拠出来ない気がして来る。で、フリント市の在るジェネシイ郡|検察官《シェリフ》フ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
みしか書いてない右『救荒本草』の水莎草にあてるのはじつによい加減な想像で、なんら
信拠するに足らないものである。しかしそれはそれとして、とにかく灌園が初めてこの図....
「妖怪学」より 著者:井上円了
いわゆる細糸は、断じて空中に浮かぶところの塵毛なることを論定せり。かつ、その説の
信拠すべき他の理由は、神仏に対して礼拝するときは、第一に、手を水にて清め、第二に....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
維新の際、日本人のアメリカにありしもの帰朝してその法を伝えたりというも、これまた
信拠すべからざるを知る。なんとなれば、数年前すでに本邦に入りしもの、なんぞ久しく....