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「信教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

信教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
われた。 しかし、こぼれた種は、地中にひそんで来ん春を待っていた。 明治初年信教の自由許され、カソリック教の宣教師が来朝し、長崎大浦の地に堂宇を建てて、朝夕....
近時政論考」より 著者:陸羯南
反動して起こりたるものはかの宗教革命なり。宗教革命は教権の統一および専権を破りて信教自由を立つ、信教の自由すでに立ちて教権ようやく衰え、しかして国民的感情ははじ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
たという。これは全く廃仏を意味する。また、全くの白紙に帰って行くことを意味する。信教自由の認められて来た今日、こんな山の上の寺を焼き払うような挙動は、子供らしい....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
注ぎ込んだのである。が、当時の当路者達は、イエスを以て、漫りに新信仰を鼓吹して旧信教を覆すものとなし、之を磔刑に処したのである! イエスの徒弟の時代に至りても....
二合五勺に関する愛国的考察」より 著者:坂口安吾
へゆけるのだからとわが児に叫ぶ。その荘厳には、観衆にまぎれて見物の信徒はますます信教の心をかため、縁のない観衆も死刑執行の役人どもまで、感動してかえって信仰には....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
謎をきわめたかったのだ。つまり、ヤジウマにすぎないのである。 しかし、日本人の信教には物見遊山のような要素が多いようだ。道楽の一ツで、そのために産をつぶしてく....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
のです。おお、O'Grie、なに事にも印度民族はこのディレンマに困しめられます。信教と、民族発展とに背反するものを持つ……。 おお、O'Grie、お国へ行きま....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
導するために潜入する神父の活動がつゞいたが、やがて潜入する神父も跡を断ち、表向き信教を奉ずる者もなくなった。もっとも、長崎周辺や天草等に、表面は仏教徒を装うて子....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
とはよく分らないが、外国宣教師が本国へ送った報告によると、信長が悪魔にみいられて信教の敵となり、そのあげく奇妙なことを発案し実行しつつあるように伝えている。 ....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
スコンシン諸州に在りては数名ないし十数名の同志相集まりて読書倶楽部を組織し大学通信教育部または州立図書館の監督指導の下に読書の順序を定め、参考用として巡回文庫を....
妖怪報告」より 著者:井上円了
きものなれば、その全文をここに掲記す。 郵便をもって申し上げ候。しからば、『通信教授 心理学』第三号の付言に従い、はばかりながらちょっとのべんに、およそ人の睡....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
く見える。ネパール国王はインド教の人であって仏教は信じない方であるけれども幾分か信教自由に基づいて、自分の国に居るところのチベット人である仏教信者を随分よく保護....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るべきなり。 米国にて聞くところによるに、ヤソ教の僧侶ことごとく品行端正にして信教篤実なるにあらず、その三分の二は内実はなはだ疑わしといえども、表面には厳然た....
西航日録」より 著者:井上円了
知らず。これ、その国を失いし第一の原因なり。英国がよくこれを統治し得るは、彼らの信教に関しては毫も干渉せざるによる。また、インドが数千年前非常の進歩をなしたるに....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
かくなって微笑していた。コワルスさんは何でも豊原草分けの宣教師で、独身で、土地の信教の為にはほとんど一人で尽しているのだと、S君はまたあの人を僕に非常に褒めてき....