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信服
「信服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
信服の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
》さとに残酷な嘲笑《ちょうしょう》を浴せかけた。最後に数人の若者たちは心から彼に
信服した。が、敵味方の差別なく彼等がいずれも彼に対して、一種の威圧を感じ始めた事....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
眼の行き届かないかげで、何かこそこそやっているのを知っていた。たちが悪い。明かに
信服しなくなっている。高取は、職長を殴りつけて、工人への給料を全額、暴力で払わし....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
おるような気持だ』彼はときにこんなことを言い言いした。こういう瞬間に彼は、自分に
信服した、しっかりした男が自分の身近に、同じ部屋の中ではなくても、せめて傍屋《は....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る。僕は戦勝を尊敬しはしない。戦いに勝つというほどばかげたことはない。真の光栄は
信服せしむることにある。まあ何か証明せんと努めてみたまえ。諸君は成功して満足する....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
流布を見ることを希望に堪えない。
かかる主張は、確かに、人間性を研究した者を
信服せしめる如き性質のものではないが、しかしそれはある程度もっともらしいものであ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
べく想像していたに反して、意外にも状貌魁偉なる重厚|沈毅の二葉亭を迎えて一見忽ち
信服してしまった。 川島の妹婿たる佐々木照山も蒙古から帰りたての蛮骨稜々として....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
行及び風俗の変化に徴し得べきが故に、一層得る所多くまた彼が研究に対しても更に深く
信服することを得たりしなるべし。 フェノロサは千九百〇八年九月二十一日心臓を病....
「武士道の山」より 著者:新渡戸稲造
化し、助けずして補い、施さずして救い、薬餌を与えずして癒《いや》し、論破せずして
信服せしむ。彼らは小児の如く戯れかつ笑う。彼らの戯は無邪気というも中々に、罪を辱....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
は必ず下流に帰し、
勝者は栄華を受けて、助くる神を称う。
命令を須いずして、万民
信服し、
異口同音に「神よ我等汝を称う」と呼ぶ。
しかし今まで己は忽にし勝であっ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
られております。四天王とは、内心慈悲を蓄えながら、方法上、忿怒の姿において人々を
信服せしむる慈勇の魂を象徴したものであります。その像を髪に籠められて眦を決して睨....