信頼[語句情報] » 信頼

「信頼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

信頼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文放古」より 著者:芥川竜之介
てやるのよ。『あたしも結婚しないとは云いません。けれども結婚する時には誰の評価を信頼するよりも先にあたし自身の評価を信頼します。その代りに将来の幸不幸はあたし一....
河童」より 著者:芥川竜之介
こう言ったことではない。むしろ彼の天才に、――彼の生活を維持するに足る詩的天才に信頼したために胃袋の一語を忘れたことである。(この章にもやはりクラバックの爪の痕....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
事実はありますまい。それとも、やはり君は生きている人間より、紙に書いた文字の方を信頼しますか。」 「さあ――生きていると云っても、私が見たのでなければ、信じられ....
或る女」より 著者:有島武郎
。 「さ、おっしゃってくださいまし……さ」 葉子はその言葉にはどこまでも好意と信頼とをこめて見せた。木村はやはり躊躇《ちゅうちょ》していた。葉子はいきなり手を....
或る女」より 著者:有島武郎
か改まってしまってお話がしにくくっていけませんから」 心置きない、そして古藤を信頼している様子を巧みにもそれとなく気取《けど》らせるような葉子の態度はだんだん....
星座」より 著者:有島武郎
く輝いて、ある羞《はにか》みを感じながらも俺から離れようとはしない。心の底からの信頼を信じてくださいとその眼は言っている。眼はおぬいさんを裏切っている。おぬいさ....
親子」より 著者:有島武郎
はたとそう思ったりした。自分の本質のために父が甘んじて衣食を給してくれているとの信頼が、三十にも手のとどく自分としては虫のよすぎることだったのだと省みられた。 ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は弱かったのだ。 誰でも弱い人がいかなる心の状態にあるかを知っている。何物にも信頼する事の出来ないのが弱い人の特長だ。しかも何物にか信頼しないではいられないの....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
う。このような歴史的比較研究によって我々の現代の見解の如何に健全であるか、いかに信頼するに足るかということを一層痛切に感得することができるであろう。 この研究....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
通しが数年の間に、どうも本当でありそうだと国民が考えたときに、ヒットラーに対する信頼が生まれ、今日の状態に持って来たのであります。私は宗教の最も大切なことは予言....
朱日記」より 著者:泉鏡花
に生徒を帰したい。が、何でもない事のようで、これがまた一大事だ。いやしくも父兄が信頼して、子弟の教育を委ねる学校の分として、婦、小児や、茱萸ぐらいの事で、臨時休....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
の心から剪除せんことである。要するにわれ等の使命は、神と神の使徒に対して、全幅の信頼を置くべく、魂達を指導することである。 旧神学に従えば、そこに一人の神があ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
こから遠くないある教会の付近にはよくあらわれるのだ。じっさい、この近傍のもっとも信頼すべき歴史家たちのなかには、この亡霊についての噂を集めたものがあり、彼らが比....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
動悸は、一秒毎に高まり来り、嬉しいには相違なきも、危惧の念亦一層強く、たとえ十分信頼せる釣具にせよ、首尾よく挙げ得るや否やを、気遣うことも頻りなり。 引き寄せ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
事を示している。 その後モルトケ元帥の大名望とドイツ参謀本部の能力が国民絶対の信頼を博した結果、統帥権の独立は確固不抜のものとなった。しかもその根底をなすもの....