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「修む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修むの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
んや、そのこれを異にするゆえんのものは他なし、その徳を立つるがためのみ、その道を修むるがためのみ、徳立たざれば君君にあらず、民民にあらず、道修まらざれば父父にあ....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
。維新の騒ぎに一介の武夫として身を起こしたる子爵は、身生の※忙に逐われて外国語を修むるのひまもなかりしが、昨年来予備となりて少し閑暇を得てければ、このおりにとま....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に頒与《はんよ》し、百千の媚惑脅迫と難闘して洞穴や深山に苦行を累《かさ》ねたが、修むるところ人為を出《いで》ずで、妻を持ち家を成し偽り言わず神を敬し、朝から晩ま....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
われて、何だか心持が悪かったが、或時何かの学術雑誌を読むと、今の青年は自己の当然修むべき学業を棄てて、動《やや》もすれば身を政治界に投ぜんとする風ありと雖も、是....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
。なまじいなことをして、狗《く》をもって貂《ちょう》に続き、竹を栽《き》って木を修むるような仕儀に立ち至らしむるよりは、いっそのこと己の子をもって、相続せしむる....
科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
門では先ず社会一般の権威となり得るはずである。物理学者と称せらるるものなどはその修むる専門の知識においては万人の権威であるべき訳である。しからばあらゆる大学教授....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
るところ、たまたま及ぶことあれば、生涯《しょうがい》に一度か二度あって、専門的に修むる者にあらざれば、単に茶話《さわ》の料《かて》か、講義の題として聞くもののご....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ために尽くさざるべからず。余輩もとより和漢の古学者流が人を治むるを知りてみずから修むるを知らざる者を好まず。これを好まざればこそ、この書の初編より人民同権の説を....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
れども、これは神学の言にして、我輩が通俗の意味に用うる道徳は、これを修めんとして修むべからず、これを破らんとして破るべからず、徳もなく不徳もなき有様なれども、後....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
では明末から西洋の伝道師等が盛んに幾何学、天文暦術等の西洋の学術を輸入し、これを修むるものも断続している。伝道師等の手に成った訳書も多少日本に伝わったかも知れな....
迷信解」より 著者:井上円了
保護を得、恩愛を得くべきはずである。これに反して、心に一善を思うなく、身に一行を修むるなくんば、なにほど祈ったり願ったりしても、神仏の罰こそあれ、決して助けを得....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
古来その例なし。北斎は初め勝川春章《かつかわしゅんしょう》につきて浮世絵の描法を修むるの傍《かたわら》堤等琳《つつみとうりん》の門に入りて狩野《かのう》の古法を....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
日なり四日なり修めてから、どこのお医者さんを迎えろということもあり、またこの法を修むると同時に迎えということもある。あるいはこの病人は薬は要らない、今まで飲んで....
教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
来ては体裁能くやっている小才子を以て、教育の目的を遂げた者とはいわぬ。先ず己れの修むべきところのものは充分にこれを修め、そうして誰とでも相応に談話が出来て、円満....
教育家の教育」より 著者:新渡戸稲造
の外に意志の練磨の方法、また吾々教育家として大切な児童を預るに付けて己自ら先きに修むべき点は沢山あると思われます。言うまでもなく諸君の方は一層我輩よりも感じてい....