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修治
「修治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
修治の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家庭の幸福」より 著者:太宰治
ない。 ……それは、全く幸福な、平和な家庭なんだ。主人公の名前を、かりに、津島
修治、とでもして置こう。これは私の戸籍名なのであるが、下手に仮名《かめい》を用い....
「虚構の春」より 著者:太宰治
学の黒板にかかれてあったのは、先日であったろうか。『右者事務室に出頭すべし、津島
修治。』文学部事務所にその掲示は久しくかけられてあった。僕は太宰治を友人であるご....
「帰去来」より 著者:太宰治
私はあんなに大声で私の名前を呼ばれたのが恥ずかしくて逃げてしまった。私の本名は、
修治というのである。 中畑さんに思いがけなく呼びかけられてびっくりした経験は、....
「故郷」より 著者:太宰治
あさんなど大勢いた。私たちは隣りの六畳の控えの間に行って、みんなと挨拶を交した。
修治(私の本名)は、ちっとも変らぬ。少しふとってかえって若くなった、とみんなが言....
「親友交歓」より 著者:太宰治
ば、奥さん、などと言っている。 女房のお酌で、ぐいと飲み、 「奥さん。いまも、
修治(私の幼名)に言っていたのだが、何か不自由なものがあったら、俺の家へ来なさい....
「雀」より 著者:太宰治
ばかりと、清酒を一升、やっと見つけて、私はまた金木行の軽便鉄道に乗った。 「や、
修治。」と私の幼名を呼ぶ者がある。 「や、慶四郎。」と私も答えた。 加藤慶四郎....