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「修練〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修練の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
|権藤左門《ごんどうさもん》に入って、二十の年には、師の左門にさえ突き勝つほどの修練を得ていた。が、忠直卿は何物をも恐れない。「えい!」と鋭く声を掛けられると、....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
後世のために私はこれだけの艱難に打ち勝ってみた、後世のために私はこれだけの品性を修練してみた、後世のために私はこれだけの義侠心を実行してみた、後世のために私はこ....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
のではございません。私が永い間流し続けてきた涙は、いつか知らず、このような奇体な修練を覚えさせてくれたのです。貴方の本当のお顔を、この幹の中ではじめて見た時には....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
さし出された絵を取り上げて見た。 私は一目見て驚かずにはいられなかった。少しの修練も経てはいないし幼稚な技巧ではあったけれども、その中には不思議に力がこもって....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
ように永年都会に棲んで、極度に神経を敏感以上、病的に削られている者は、別に特殊な修練を経ないでも、いつの間にか、ちょっとした透視ぐらいは出来るようになっているの....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
指でこすったり、鼻をくすくすいわせたりして、極力くさめをもみ消すのである。これは修練の結果、七割ぐらいは成功。 遂にくさめが出るに及んでも、それを出さないよう....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
要するにうんと気合いのあるところを見せてもらえばいいと思う。本当の気合いは軽率な修練ではとうてい駄目だ、何事も修業だ修業だと私は思うのだ、そして私達も修業である....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
ばよい事となってしまった。勿論日本画家のあるものは今もなお絵具の溶き方にかなりの修練をやっているようであるが。 従って今もし画家の家へ年期奉公をしたとすれば雑....
辞書」より 著者:折口信夫
をしていることからみても、それが忽然と出てくるわけはない。それまでに、辞書を作る修練を日本の学界は積んでいたのである。漢字を集めた辞書のほかに、日本語を集めたも....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
。 鶴見がそこに気がついてから、これを苦にして漸くにしてたどりついたのが言葉の修練ということである。先ず自分に欠けている情趣を自分のなかから作り出そうという考....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
えられた声を持っているということは絶対に必要です。どんな俳優でも、段々舞台の上の修練が積むと、自然に声が鍛えられて来る。即ち舞台で声が通るということは、一面声の....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
会もありました。 幸いにして、あなたのご質問が、映画俳優として立つ上に、舞台の修練と経験とが必要ではなかろうかという点から始まっている。 そのことにはいずれ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
運動、これは私がこれから雪山の道のない所を踰えて行く下拵えをして置くのでそうして修練しませんければ、私は高い山に登って空気の稀薄な所に至って重い荷物を背負って行....
日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
の材料を見分けることは、なかなか容易なことではなく、むずかしいことですが、注意の修練、勘によってできますものであります。悪材を持った場合、まあなんとかなるという....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
が呪い殺したものであって、なんでも市長が、後宮の貧民窟に隠れているのはその魔術を修練するためであるそうな」 これはある新聞記者の話したことである。 「誰がそん....