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「修繕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修繕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
「それはいけない。馬の脚だけはよしてくれ給え。第一僕の承認を経《へ》ずに僕の脚を修繕《しゅうぜん》する法はない。……」 半三郎のこう喚《わめ》いているうちに下....
星座」より 著者:有島武郎
れてから、誰と誰とが危険と塵とを厭わないでここまで昇る好奇心を起したことだろう。修繕師のほかには一人もなかったかもしれない。そして何年前に最後の修繕師がここに昇....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ったろう。浜には津軽や秋田へんから集まって来た旅雁のような漁夫たちが、鰊の建網の修繕をしたり、大釜の据え付けをしたりして、黒ずんだ自然の中に、毛布の甲がけや外套....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
3 一等戦闘艦×× 一等戦闘艦××は横須賀軍港のドックにはいることになった。修繕工事は容易に捗どらなかった。二万|噸の××は高い両舷の内外に無数の職工をたか....
三人の双生児」より 著者:海野十三
みだした。 「ほう、こんなことが出ていますわ。――二月一日、『タラップ』ノ手摺ヲ修繕スル。相棒ガ不慣デナカナカ捗ラヌ。去年ノ今頃モ修繕シタコトガアッタッケガ、ソ....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
りだ。だから、これからみんなであの屋敷へいって窓をひらき、掃除をし、そしてどこを修繕《しゅうぜん》すると住めるか、それもしらべて県へ報告しようじゃないですか、そ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
うに思うのです」 「外廓にひびが……」 中尉はおどろいた。もしそうだとすると、修繕の方法がないのだ。どうして外廓にひびがはいったのだろうか。やはり、あのときに....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
うものをつけることになっているそうだし、飛行甲板の下につけることになっている専属修繕工場や住居室もでき上っていない。 それにひきかえ、鉄塔の中を上下しているエ....
空襲警報」より 著者:海野十三
だからと思って我慢していたが、非国民とはなんだ。おれはこんなに貧乏して、ゴム靴の修繕をやり、女房は女房で軍手の賃仕事をしているが、これでも立派に日本国民だッ。ま....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
直して、そしてクスクスと笑った。 「御主人の前で、何も地理を説く要はない。――御修繕中でありました。神社へ参詣をして、裏門の森を抜けて、一度ちょっと田畝道を抜け....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
ままにまかせてあるのだったが、その廃屋同様のM公の家が、どうしたのか立派(?)に修繕せられて、やや人の住居らしく往還に背を向けて立っている。M公も「堅気」になっ....
妖怪学」より 著者:井上円了
療法の目的を案ずるに、その法、すでに損害したる部分を、あたかも物品、器具の損害を修繕するがごとく、新たにほかより補増してもとに復せしむるにあらず、ただ身体発達の....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
本堂の内陣の土蔵の扉にも椿岳の麒麟と鳳凰の画があったそうだが、惜しい哉、十数年前修繕の際に取毀たれてしまった。 円福寺の方丈の書院の床の間には光琳風の大浪、四....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
は、あるいは貧民のためと書し、あるいは廃疾病人のために、あるいは寺院建築費・内陳修繕費・旧債支弁のため、神前供養のため等と書し、寺あれば必ず銭箱あり、銭箱あれば....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
立し、すこぶる風致に富む。市内の壮観は中央街路の尽頭に立てる大寺院なれども、目下修繕中にて閉鎖せり。その境内に墓地あり。その墓碑はわが国のものとよく相似たり。街....