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「修身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修身の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に依ったのである。哂《わら》うべき、――しかし壮厳な我我の愚昧に依ったのである。修身 道徳は便宜の異名である。「左側通行」と似たものである。 * ....
星座」より 著者:有島武郎
は物売をやり過ごして創成川を渡ってしまった。 次の瞬間に、柿江は今夜の夜学校の修身の時間にはあの物売の話をして聞かせようと考えていた。実行家とはああいう人間の....
女仙」より 著者:芥川竜之介
の手を抑え、熱心にたしなめにかかりました。 「第一年上のものを擲るということは、修身の道にもはずれている訣です。」 「年上のものを? この木樵りはわたしよりも年....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
」 と言って、料理番は苦笑した。 「また、今時に珍しい、学校でも、倫理、道徳、修身の方を御研究もなされば、お教えもなさいます、学士は至っての御孝心。かねて評判....
階段」より 著者:海野十三
建てられ、大学総長の愛嬢を是非に娶ってもらいたいということになり、凡ては小学校の修身教科書に出ているとおりの立身栄達の道を、写真にうつしたように正確にすすんで行....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
いか」と兄は唇をワナワナふるわせて呶鳴りました。 「馬鹿を言え、貴様から礼儀だの修身だのというものを聞こうとは思わんよ」と大口を開いて高らかに笑い、無遠慮に側ら....
自叙伝」より 著者:大杉栄
。そしてある妙な本屋と知合いになって、そこからいろんな本を買って来て読んでいた。修身の逸話を集めた翻訳物のようなのも持っていた。また誰も知らない、四、五冊続きの....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
を想うことが、むしろ、かの女の慰安でさえある。むす子は純芸術家だ、画家だ、なにも修身の先生にでもするのじゃなし……かの女にこういう考えもあった。 東京銀座のレ....
化鳥」より 著者:泉鏡花
で思い出した、ついでだから聞いたので。 「なぜだって、何なの、この間ねえ、先生が修身のお談話をしてね、人は何だから、世の中に一番えらいものだって、そういつたの。....
迷信解」より 著者:井上円了
今般文部省にて編纂せられたる『国定小学修身書』を一読するに、その中に迷信の課題ありて、懇切に迷信に関する注意を与えられ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
するを要するなり。そもそもわが国従来の宗教中、仏教のごときは悟道といい安心といい修身といい斉家といい、その教理にいたりてはヤソ教に説くところのものを含有せざるは....
西航日録」より 著者:井上円了
ころにあらず、必ずや学校以外に国民教育の方法を講ぜざるを得ざるを知り、帰朝早々、修身教会設立の旨趣を発表するに至る。世間もし、余とその感を同じくするものあらば、請う、これを賛助せよ。....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
二十三年十一月より本年二月までに、前後二回全国を周遊し、御詔勅の聖旨にもとづき、修身道徳の大要を演述し、その開会の場所は、琉球、台湾、樺太、朝鮮、小笠原までを合....
海の少年」より 著者:小川未明
さんは、 「僕は高等三|年だよ。」と答えました。 「僕は今年四|年生だ。いちばん修身と歴史が好きだよ。君は? ……」 正雄さんも歴史は大好きなもんですから、 ....
ある日の先生と子供」より 著者:小川未明
、鳥がそうする時分は、吉雄は、学校へいってしまって、教室にはいって、先生から、お修身や、算術を教わっているころなのでありました。 どこか、遠いところで、凧のう....