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「修道士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修道士の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
アンドロギュノスの裔」より 著者:渡辺温
いような風情を示しているのであった。 『どうなすったのですか、お嬢さん?』と恋の修道士は訊ねた。 『あなた、あなた、あなたは、まさか、この池に身を投げて、お果な....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
とがわかるはずである。ところが、それをわずらわしく思って不平を鳴らすような者は、修道士でないも同然で、そもそも修道院などへはいって来る必要はなかったのである。こ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に上がって、炎が立ちのぼってきた時でさえ、自分のことを考えず、力をつけてくれてる修道士のことのみ考えて、彼を強《し》いて逃げさしたのであった。彼女は「最も激しい....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ただ二人、連れもなく、 われらは前後に相並びて進みゆきぬ、 あたかもフランシスコ修道士らのごとくに……。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
命の赤帽をかぶって修道院から逃げ出しベルナール宗派から過激民主派へ変節した一人の修道士と、結婚したことがあった。彼女は冷酷で、ひねくれて、頑固で、理屈っぽく、気....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
派修道女らのものであった。 従ってそれらのベルナール派修道女らは、ベルナール派修道士らのごとくクレールヴォーへ属してるのではなく、ベネディクト派修道士らのごと....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ヴァルとがその名前をあげてるし、ルブーフ師もそれをあげてる。この付近にはまったく修道士どもがうようよしてたんだ、靴《くつ》の奴《やつ》、跣足《はだし》の奴、いが....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、日本の学林で一応の教義を学んだ後に国外へ脱走して、マニラやマカオで更に勉強し、修道士(当時これをイルマンという)とか、司祭(つまり神父、パードレである。これを....
寡婦」より 著者:秋田滋
それは、ある魂にみる信仰心と同じで、燃えるように強かったのです。トラピスト教会の修道士になるような人たちの性質は、サロンなどに出入りする浮気な人たちとは同日に云....
グーセフ」より 著者:神西清
なのか百姓なのか、得体が知れない。表情や長髪から推すと、苦行僧か、それとも俗人の修道士のようでもある。だがその話すことを聞くと、やっぱり坊主でもなさそうだ。咳と....