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修道院
「修道院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
修道院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
れる。その中で、最も古いのは、恐らくマシウ・パリスの編纂したセント・アルバンスの
修道院の年代記に出ている記事であろう。これによると、大アルメニアの大僧正が、セン....
「或る女」より 著者:有島武郎
たような目をあげて今さららしく部屋《へや》の中をながめ回した。なんの飾りもない、
修道院の内部のような裸な室内がかえってすがすがしく見えた。岡の残した貞世の枕《ま....
「新生」より 著者:島崎藤村
を知らなかった。ある時は彼は北海道の曠野《こうや》に立つという寂しいトラピストの
修道院に自分の部屋を譬《たと》えて見たこともある。先《ま》ず自己の墓を築いて置い....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ように頼んでやる」 「アラ、まだそんなことを云って……。いいわ、あたし斯うなれば
修道院に入りたい!」 暗雲低迷する空の下、情熱に燃えたこの断末魔のモガの媚態は....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
さっき、大尉どのは、『戯れに恋はすまじ、戯れならずとも恋はすまじ』と、禅坊主か
修道院生徒のような聖句を吐かれたが、僕は、どうかと思うね。それなら、ちょいと伺っ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
育てられて参りました。イリヤは父の手許で、私は年頃になってから、かねての希望通り
修道院に……。その頃、父はキエフの聖者と呼ばれておりましたのですが、」しかしジナ....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
ざる者を懼るる勿れ』と、申して居ることで明かであります。もし国家の監獄が基督教の
修道院でありますれば、之で結構であるかも知れませんが、監獄が国家の刑罰の機関であ....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
あすの日の悲しみを忘れよう、 ただ一瞬のこの人生をとらえよう。 あしたこの古びた
修道院を出て行ったら、 七千年前の旅人と道伴れになろう。 (131) 胸をた....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
島の中央山岳地帯に、屹然としてそびえている。 いつのころか、ここはカトリックの
修道院になって、道徳|堅固な外国の僧侶たちが、女人|禁制の、清い、きびしい生活を....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
だ。巴里の方が風は吹かず、冷たくても室はぬくいし、淋しくは無し、いいよ。まア此の
修道院か監獄みたいな淋しいくらしも、ここ一週間でおしまいだと思うと、うれしい。 ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
であった。 あれた町が一つ、そこには古いおほりもあり、岩屋もあり、塔もあった。
修道院のあれたへいの中には、せみが雑木の中で、そこここに止まって鳴いていた――こ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
と浪費との結果として貧しくなりつつあったからである。そこで、モンセーニュールは、
修道院にいる彼の妹を、彼女が身に著け得る最も廉価な衣装である面紗をかぶる★のが差....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
初はまちがえたくらいである。 「キミイー、ほんとかい、この姿は、まるでトラピスト
修道院の修学旅行みたいじゃないか、それに洋服の好みも黒やグレーでまるで渋好みじゃ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
私は感動いたしました。 (久保謙氏宛 十月二十九日。庄原より) 乱るる心と
修道院への憧憬 湿潤な秋の雲のように物憂い私の心のうちは、近頃ややもすればみだ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
してまた旭川でアイヌの熊祭を観、札幌に淹留し、函館より海を越えて当別のトラピスト
修道院を訪ねた。ただこのフレップ・トリップは主として樺太における収穫である。観光....