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「修験者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修験者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
村の怪談」より 著者:田中貢太郎
へ往って、その漬物の味を違えたり、家の人に憑いたりした。 その犬神を除くには、修験者のようなことをやっている者が来て、よりと云う者を立てて祈祷にかかる。よりは....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
中だそうだ」 数人の人影が現われた。 その中には女もいた。 虚無僧、放下、修験者、瞽者、その風俗は色々であった。 つづいて幾人か現われた。人の数が十五六....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
は一体の世の風であったろうが、自分の特別因縁で特別尊崇をした。数※社参する中に、修験者らから神怪|幻詭の偉い談などを聞かされて、身に浸みたのであろう、長ずるに及....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
になることがあるのでござります」 「どういうことじゃ」 「あの、小さい時、鞍馬の修験者が参りまして、わたくしの人相をつくづく眺めながら、このように申したのでござ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
無鑑札を許さず、下々が難渋する押込みと盗賊の横行をいましめ、復飾もしない怪しげな修験者には帰農を申し付けるなど、これらのことはあげて数えがたい。この民政権判事が....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
ス仕立の羽の帽子を冠ったり、ピッケルを担いだりしたのは少ないが、錫杖を打ち鳴らす修験者、継ぎはぎをした白衣の背におひずるを覆せ、御中道大行大願成就、大先達某勧之....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
に見ることは出来なかった。 館の一方は海である。岸へ波が打ち上げている。白衣の修験者でも躍るように、穂頭が白々と光っている。館の三方は曠野である。木立や丘や沼....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
道場へ歩み入りました。 と見ると、室内には白衣を着た五十|余歳と思わるる一人の修験者らしい人物が居て、鄭重に腰をかがめて私達を迎えました。 『良うこそ……。か....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
来た。それは立派な部屋であった。 その部屋に三人の男女がいた。一人は白衣を着た修験者であり、一人は島田に髪を結った、美しい若い小間使いであり、一人は四十を過ご....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
まで参りましたら、かねてのわたくしの意見の通りに伯耆の大山へゆき着いて、かしこい修験者の許にしばらくはお忍びなされませ。心の底の得知れぬ異国の奴、われわれをだま....
迷信解」より 著者:井上円了
、人をしてますます不思議に思わしむるものである。従来、民間にてこれを治する法は、修験者のごときものを雇い、祈祷を行い、本人を責めて、「汝、なんのために来たりしや....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
かというて尋ねますとその寺の建って居る下に泉があるそうです。ある神下し(わが国の修験者のごとき者)が此泉は龍の口であるからこの泉が破裂するとチベット国中が海にな....
牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
牡丹花の燈籠の古くなったのを懸けてあった。荻原は驚いて逃げ帰り、東寺の卿公と云う修験者にお符をもらって来て貼ると、怪しい物も来ないようになったので、五十日ばかり....
宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
船で由良の門を渡って往きます。 長者が出発すると、その日から長者の留守許では、修験者を迎えて長者一行の道中の安全を祈りました。柿色の篠掛を着けた、面長な眼の鋭....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
を忌んだ(『近江輿地志略』)。 この点に重きを置けば、唱門師はまた下級の神主・修験者・または竈神の札を配って歩き行いた舞太夫などと類を同じくするとも見られる。....