俳句[語句情報] »
俳句
「俳句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俳句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
もはなはだ特徴のない平凡な人間です。父には一中節《いっちゅうぶし》、囲碁、盆栽、
俳句などの道楽がありますが、いずれもものになっていそうもありません。母は津藤《つ....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
て、蕎麦の花が際《きわ》立って白い。 「何というえい景色でしょう。政夫さん歌とか
俳句とかいうものをやったら、こんなときに面白いことが云えるでしょうね。私ら様な無....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
義」山岡荘八君著「軍神杉本中佐」江部鴨村著「維摩経新釈」、「名作文庫」、「芭蕉の
俳句評註」。そしていま涙香(黒岩)先生の「幽霊塔」を読みつつある。 ◯三十日以来....
「河明り」より 著者:岡本かの子
るかも知れないのね」 娘は少し赫くなった。 「……私の母が妙な母でした。漢文と
俳句が好きで、それだのに常盤津の名取りでしたし、築地のサンマー英語学校の優等生で....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
ヘリコプターの音が遠のいていったのが分ったとき、牛丸は、ひとりごとをいった。
俳句になるぞと思った。 このとき、ようやくすこしばかり、ものの形が見えるように....
「古狢」より 著者:泉鏡花
た低い磧の岸に、むしろがこいの掘立小屋が三つばかり簗の崩れたようなのがあって、古
俳句の――短夜や(何とかして)川手水――がそっくり想出された。そこが、野三昧の跡....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
うにかしている。しかるべき学校は出たのだそうだが、ある会社の低い処を勤めていて、
俳句は好きばかり、むしろ遊戯だ。処で、はじめは、凡俳、と名のったが、
俳句を遊戯に....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
る。顎ではない、舌である。細く長いその舌である。 いかに、短冊としては、詩歌に
俳句に、繍口錦心の節を持すべきが、かくて、品性を堕落し、威容を失墜したのである。....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
った。正直に又「つまらんね」とも云った。すると何ごとにもムキになる赤木は「君には
俳句はわからん」と忽ち僕を撲滅した。 丁度やはりその前後にちょっと「ホトトギス....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
場合は他邦で理解せられず、したがつて国境を越えない場合がある。 たとえば芭蕉の
俳句である。万葉の歌である。これらは民族の芸術としては世界に誇つていいものである....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
ったら 私はいゝが父に気の毒 恩師から慰められて涙ぐみ そのまゝ拝む今日のお便り
俳句 浮氷鴎が乗って流れけり 春めいて何やら嬉し山の里 大漁の旗そのまゝに春の夜....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
一 茶の湯の趣味を、真に共に楽むべき友人が、只の一人でもよいからほしい、絵を楽む人歌を楽む人
俳句を楽む人、其他種々なことを楽む人、世間にいくらでもあるが、真に茶を楽む人は実....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
を。で、さぞ埃だろうと思うのが、きちんとしている。上包して一束、色紙、短冊。……
俳句、歌よりも、一体、何と言いますか、冠づけ、沓づけ、狂歌のようなのが多い、その....
「広告」より 著者:伊丹万作
いることを知つて驚きもし、歓びもした。 私は中村の著書の中に、子規以来始めて「
俳句」を見た。 もつと遠慮なくいえば芭蕉以後、芭蕉に肉迫せんとする気魄を見た。....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
ういうことをいっていた。日本人は漢詩を作らんがいいね、それはわたしに川柳を作れ、
俳句を作れといわれても駄目なのと同じことだよ。日本人は漢詩を作るのはやめたらいい....