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俳名
「俳名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俳名の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
である。 抽斎は森枳園と同じく、七代目市川団十郎を贔屓にしていた。家に伝わった
俳名|三升、白猿の外に、夜雨庵、二九亭、寿海老人と号した人で、葺屋町の芝居茶屋|....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
》とかよぶようなこともしなかったから、曙山とは、沢村田之助《さわむらたのすけ》の
俳名《はいみょう》だと知っていた。幕末頃のくさ草紙には、俳優田之助が人気があった....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
ろいろとお為になることがございます。現に今晩も狂言作者で名高い河竹其水(黙阿弥の
俳名)さん、戯作で売り出しの鈍亭魯文先生なぞがお見えになって居ります。この先生方....
「西林図」より 著者:久生十蘭
くるようになったのは、日華事変のはじめごろだったろうか。冬月師の門下に加わって、
俳名をもつようになってからも、冬亭のところへ句作をもって行って、批評をきいていた....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
後《ぼつご》に出版せられたる書を見るに、蕪村画名の生前において世に伝わらざりしは
俳名の高かりしがために圧せられたるならんと言えり。これによれば彼が生存せし間は俳....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ました。無可は、仮名に非ず、俳諧の席でふと思い寄ってつけた俳号でござる」 「あ。
俳名か。――それはまあ何でもよろしいが、亘殿も、俳諧を好まれ、家中の吟友も多い。....