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俳文
「俳文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俳文の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父」より 著者:堺利彦
眠雲宗匠になっていた。『風俗|文選』などいう本をわざわざ東京から取寄せて、幾らか
俳文をひねくったりしたこともあった。碁もかなり好きだし、花もちょっと活けていた。....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
本屋の主人は、勢よく立上ったかと思うと、かねて勝手を知った書棚に往って、四冊本の
俳文集を取出して来た。 「この本だしたら、也有の名著で、先生のこの上もない愛読書....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
間で随筆とエッセイとを混同していることを痛く嘆いている。エッセイとは氏によると、
俳文に近いものであって、そうした一定の文学的な目的を持ったものだが、随筆の方はそ....
「細木香以」より 著者:森鴎外
室が父の終焉の所となった。 茶室の隣の三畳に反古張の襖が二枚立ててある。反古は
俳文の紀行で、文字と挿画とが相半している。巻首には香以散人の半身像がある。草画で....
「博物誌あとがき」より 著者:岸田国士
全体から言って、やはり、「古典」のなかに加うべき名著だと思う。 西欧には、わが
俳文学の伝統に類するものは皆無だと言っていいが、この『博物誌』をはじめ、ルナール....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
子が出るようになった。端書きも添えておきたいという。鶴見が代筆をして、一枚ばかり
俳文めいた文章を書いた。父は鶴見の文章を読んで、はじめて子供の文才を知って、少し....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
位ある娯楽を茶の湯に限ると云うのではない、音楽美術勿論よい、盆栽園芸大によい、歌
俳文章大によい、碁でも将棋でもよい、修養を持って始めて味い得べき芸術ならば何でも....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
ん》じたる風流の故事を思浮《おもいうか》べたのであった。この事は晋子《しんし》が
俳文集『類柑子《るいこうじ》』の中《うち》北の窓と題された一章に書かれてある。『....