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俳画
「俳画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俳画の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
袋戸棚《ふくろとだな》になっていた。その張交《はりまぜ》に石摺《いしずり》だの、
俳画だの、扇の骨を抜いたものなどが見えた。 主人と細君のほかに、筒袖《つつそで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、 不入熊穴不獲熊親 と賛がしてある。その次には夜半堂の筆法で、軽妙に近い
俳画が描かれて、上に一茶調の俳句が題してある。 大体、そんなような戯画《ざれえ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
興味の一貫性というものが私にはやはり感じられます。芥川の河童、碧梧桐《何とかいう
俳画家》の河童。日本の河童とは果して如何なるものの化《け》で、いかなる時代に出現....
「病中記」より 著者:寺田寅彦
から出勤した。午過ぎから帰るつもりでいたが案外気分がいいし天気もいいから白木屋の
俳画展覧会を見に行ったらもうすんでいた。それから丸善へ行って二冊ばかり教室へ届け....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
走る如く大小の茸が傘をならべてむれ生えている茸城を目に見る如く印象的に写生して、
俳画の如き面白味を見せている。 (5) レオナルド・ダ・ヴィンチの名画、モナ....
「三人の師」より 著者:上村松園
をしたりして気焔をあげていたが、そのうち笈を負うて上京し、紅葉山人などと交友し、
俳画で以て名をあげた。本の装幀もうまかった。 私をスケッチしたものが今でも手許....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
り。彼はその余勢をもって絵事を試みしかども大成するに至らざりき。もし彼をして力を
俳画に伸ばさしめば日本画の上に一生面を開き得たるべく、応挙輩をして名をほしいまま....