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「俳論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

俳論の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
って、始めて俳句というものの本質がわかるような気がするのである。いったい昔からの俳論は皆俳諧の中にいて内側からばかり俳諧を見たものである。近ごろのでもだいたいそ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の才能を発揮せしめたのである。そこで子規氏も得意になって俳句の選をする事は勿論、俳論を縦横に書いて月並派を攻撃して、ここに始めて我々が俳句の今日あるを致した。こ....
青春論」より 著者:坂口安吾
ルト五月雨ヤ大河ヲ前ニ家二軒(蕪村)トイフ句ハ遥カニ進歩シテ居ル」という実のない俳論をやっている。子規の言っていることは単に言葉のニュアンスに関する一片の詩情で....
酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
。校長先生は、小型の南部の鉄瓶から自分で茶をいれてくれた。先生は、茶をのみながら俳論をはじめた。ところが静かに聞いてみると、校長先生は私らよりも、よほど造詣が深....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
うぼう》を具《そな》えていたことの実証である。実際にも芭蕉は、句作以外にも多くの俳論や散文を書き、俳人と詩論家の両面を具えていた。一方で蕪村は、単なる日常書簡集....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
余は京都に在る間『日本新聞』は購読しなかったのであるが、この紀行と前後して居士の俳論、俳話は日々の紙上に現われてそれらは俳句革新の警鐘となりつつあるのであった。....
最近の感想」より 著者:種田山頭火
現時の俳壇に対して望ましい事は多々あるが、最も望ましい事の一つは理解ある俳論の出現である。かつて島村抱月氏は情理をつくした批評ということを説かれた。それ....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
とをしてはなりません。私が卑近な平易な句作法をお話しいたしたことは、晦渋な迂遠な俳論をして諸君を一夜作りの大家にするよりも、諸君の良友をもって自らを任じておるゆ....