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俺様
「俺様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俺様の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
れども定次郎は愈※調子づいた。 「何でえ、支倉が何でえ。あんな野郎に嘗られてこの
俺様が黙って引込んでられるけえ。さあ来い。うむ、支倉が何でえ」 定次郎はとうと....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ら拙者もゼントルマンで御座る」「あなたがレデーなら妾も淑女だわ」「ウヌが人間なら
俺様も人間だ」といった風に、肩で風を切って白昼の大道を濶歩するのが所謂普通人……....
「黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
めえ、宮前屋敷の誰だね?」 「貴様の名前なんか聞き度くねえや。老耄め! ほんでも
俺様の名前を聞きてえんなら教えるべ。俺は宮前屋敷の藤原平吾様だ。今夜だけは許して....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
するのだ。 多四郎は莫迦にお喋舌りになった。 「おい権九、いやさ権九郎、何んと
俺様は智恵者であろうがな。産まれながら蒲柳の質で力業には向き兼ねる。そこでお前を....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
こい」 「なに、もうできとるか。いやに勿体ぶるな。それならなにをおいても第一番に
俺様に見せなきゃいかんじゃないか」 とふざけながら室内へ威勢よくとびこんだが、....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
んちくりんのお聖人さん。なぜくれたくないか教えて進ぜようかな? その訳はな、もう
俺様がちゃんと、このポケットに持っているんだ」 小さいエセックス男は、夕闇にも....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
もので、それこそうんとこさあろうとは思われないが、盗みにかけちゃ俺らは天才、その
俺様が克明に、こうも手順よく探すのに、目つからないとは箆棒だよ。……何だこいつあ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
渡せ! さあさあ、二品を渡せ! いやか、老耄、いやというなら斬るぞ! ……これ、
俺様はな、強い男だ! その上途方もなく敏捷っこい男だ! 皆さまも大変怖がってくだ....
「追放されて」より 著者:神西清
の方が気楽さね。何にも欲しいとは思わねえ、何にも怖いとは思わねえ。自分じゃ、この
俺様ほど金持で気儘な人間はないと思ってるんだ。ロシヤからここへ追放されて来たとき....