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倉敷
「倉敷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倉敷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
人の小僧によって搬ばれ、夏物と入れ替わりになるのだった。お神は置き場がないので、
倉敷料を払って質屋の倉へ預けるのだとか、番頭に頼んで手入れをしてもらうのだとか言....
「永遠のみどり」より 著者:原民喜
からは、間近に迫った甥《おい》の結婚式に戻って来ないかと問合せの手紙が来ていた。
倉敷の妹からも、その途中彼に立寄ってくれと云って来た。だが、旅費のことで彼はまだ....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
事も可能である。陳列されてある商品全部が自分のもので、宅へ置ききれないからここへ
倉敷料なしのただで預けてあると思えば、金持ち気分になりすますことも容易である。入....
「職業婦人に生理休暇を!」より 著者:宮本百合子
異常の時期の待遇等は観察からとり落されている。その本に序文を書いておられる有名な
倉敷労働科学研究所の暉峻義等氏でさえ、著者がその点にふれていないことには言及して....
「社会と人間の成長」より 著者:宮本百合子
け多くを占める繊維工業の若い十四五から二十歳までの勤労女性の生活はどうでしょう。
倉敷には有名な大原コレクションがありますが、この
倉敷で文化講演会があっても、総同....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
れている。その他、塩見理化学研究所、徳川義親侯の指導下にある生物学研究所、最近、
倉敷から東京に移って一飛躍を試みようとしている暉峻義等博士を所長とする労働科学研....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を過分――といっても、材木や、薪として売り飛ばすよりは過分な代価を払っての上に、
倉敷料としての見つもり若干を与えて、そのままにし、季節に実を取るだけの約定なのだ....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
す。この七日にはどうしても帰京しなければならない用事がある上、こんどはどうしても
倉敷《くらしき》の美術館にいってエル・グレコの「受胎告知」を見てきたいので、奈良....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たった四時間半ぐらいなのにねえ。まあ、又のおたのしみにしておきましょう。かえりに
倉敷で一寸おりて大原コレクションを見ようかと思いましたが、これまた汽車のつづきが....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いているかしら)うちへ子供の洋裁や私のもんぺ縫いに来てくれる洋絵勉強の娘さんが、
倉敷の大原コレクションを見たがっているし、わたしはまだ一度も見たことがないから、....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
この窯よりもむしろそういう雑器を焼く酒津の方が、注意されてよいでありましょう。
倉敷市外に流れる高梁川のほとりに建つ景色のよい窯場であります。近年この窯で鉄釉の....
「京都の朝市」より 著者:柳宗悦
。そのうちの一枚を私は鹿児島で獲たから、民芸館には今二枚所有していることになる。
倉敷民芸館にも一枚絶品がある。 いろいろ調べた結果、この捏鉢は肥前の国庭木の産....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に帰ッて鳴りをひそめておりましたが、下御所(直義)の大軍が、はや福山の城(備中・
倉敷の西北)にせまッたのを見て、高徳らは、しょせん、阻め難しと見たのでしょう。昨....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
まったようなものである。岡山で誰かが自動車へ入れてくれた初平の果物の籠など開く。
倉敷でいちど降りてうどん屋で雪隠を借りる。雨はすこし霽りもようだが、低い山まで雲....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
価値がある。 暉峻義等博士の労働科学の研究は、今日では広く知られているだろう。
倉敷にあった研究所は大原氏の手を離れて東京へ来て、日本労働科学研究所となり、やが....