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個年
「個年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
個年の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
代替りになりました時、暇を取って、それから私方に居りました」 奉「其の方宅に何
個年居ったか」 茂「左様でございます、彼是十年たらず居りました」 奉「フム大....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
ありませんか。この偉大な礼拝堂はルパンによってみんな奪い去られてしまいました。一
個年にたくらんだ仕事はこれです。実にルパンは偉い、何という恐ろしい天才でしょう。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に列する入場券二枚をもらい、十ギニーの者は終身会員で入場券一枚、二ギニーの者は一
個年会員というようにし、また幹事九名は無給で、投票によることにした。同三月七日に....
「正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
ぎり、後事を井川滋氏に託して三田を去った。わたくしは最初雇われた時から、無事に三
個年勤められれば満足だと思っていた。三年たてば三田の学窓からも一人や二人秀才の現....
「漱石の人物」より 著者:和辻哲郎
私が漱石と直接に接触したのは、漱石晩年の満三
個年の間だけである。しかしそのおかげで私は今でも生きた漱石を身近に感じることがで....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
その》執事遠藤某をして後の始末をつけさせた。其条件は光子が無事に産をしたなら二十
個年子供の養育費として毎月五拾円を送る。其代り子供の戸籍については主家では全然|....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
部付となった。当時、漢口には一個大隊の日本軍が駐屯していたのである。漢口の勤務二
個年間、心ひそかに研究したことは右の疑問に対してであった。しかし読書力に乏しい私....