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倍率
「倍率〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倍率の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空中墳墓」より 著者:海野十三
打ちふり、頤をなでているのだった。 「相良さん、これから覗いて下さい。これは一番
倍率の低い望遠鏡で見た月の表面です」 相良十吉は、おそるおそる前へ出て、大望遠....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
なく、中野は望遠鏡をのぞくのが好きだった。 たかが地上望遠鏡で、口径の小さい、
倍率の低いものだったけれど、それでもこんな簡単な筒を通して見るだけで、肉眼では見....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
天文学者たちはみんな天文の知識が低いんだ。だい一このジャンガラ星を見わけるほどの
倍率をもった望遠鏡さえ持っていないんだからねえ」 「ははあ、そうですか」 ポコ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
の小さい火光に警戒をつづけよ」 「はい」 山岸中尉は、暗視器をその方へむけて、
倍率を大きくしてみた。まだはっきりと形は見えなかった。が、とにかく星の光ではなく....
「火星兵団」より 著者:海野十三
す。うす桃色に光っている窓から、丸木がのぞいています」
博士は、テレビジョンの
倍率をたかめて、しきりに映写幕にうつる像を大きくしていく。
「ああ、これか」
....
「火薬船」より 著者:海野十三
いた。船長が、ほとんど画面の全部をうずめているくらいの大きさだ。どうやら、これは
倍率の大きい望遠レンズのついた器械でうつしたものらしい。 そのとき、竹見がふと....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
軍艦だか、これではさっぱりわからないじゃないか」 ガルスキーは、いわれるままに
倍率をあげるハンドルをくるくるとまわした。 艦影は、みるみる大きくなって、やが....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
を増すこと、そのまた美しい写真や幻燈板を売ることを仕事としていた程度であるから、
倍率や降った時期の記載が全然ないのが惜しまれている。写真は、凡《すべ》て黒地に白....
「雪雑記」より 著者:中谷宇吉郎
決めたのである。それは雪の結晶を、問題とする模様の所で二つに切って、その切口を高
倍率の顕微鏡で見ようというのである。雪の結晶を切るといっても今のところ別に名案も....