倍額[語句情報] »
倍額
「倍額〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倍額の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
刻争う電報たのんだところ、いまはすでに時間外、規定の時を七分すぎて居ります。料金
倍額いただきましょう。私はたと困惑、濡れ鼠のすがたのまま、思い設けぬこの恥辱のた....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
以上無制限) 八時間以上は、必要なる場合労働するも一時間に付き、正規労働時間の
倍額の賃銀を支給すること。 二、労働賃銀増額、――水火夫、舵手《だしゅ》、大....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
下がるということになっていたが、近年は湯銭の五銭に対して蕎麦の盛・掛は十銭という
倍額になった。もっとも、湯屋の方は公衆の衛生問題という見地から、警視庁でその値あ....
「道標」より 著者:宮本百合子
ての手紙をうけとった。丈夫な手漉《てす》きの日本紙でこしらえた横封筒に入れられ、
倍額の切手をはられた手紙は厚くて、封筒は父の筆蹟であった。
伸子は手紙をうけと....
「ロシア革命は婦人を解放した」より 著者:宮本百合子
集団化されてから、耕作面もひろがり、一人当りの収入も増した。一九二八年から見ると
倍額になって、一人当り二百三十四ルーブリ(一ルーブル一円)から二百五十ルーブリで....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
工の平均給料は一ヵ月百四十ルーブルである。労働時間は一日七時間だ。時間外労働には
倍額を支払われる。作業服は無料であたえられるし、無料の社会保険にも加入出来る。こ....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
た。総額三、九九三億円である。前年度の予算総額は二、一四三億円であった。ほとんど
倍額に近いこの予算総額は、最近における日本のインフレーションのすくいがたい悪化を....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ますから、ご心配なく。」 「いよいよ光栄です。」 と思わず口へ出た。床屋の分を
倍額に、少し内へ引込んだのである。ここにおいて、番町さんの、泉、はじめて悠然とし....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
ものとして誇れり。此れ苦中の一楽なり。………当地にては、白米は都会の地に比すれば
倍額たるを以て、未開地の新住居たる者は、殊に白米を喰するを減ずるを最も心懸るは最....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
三倍トス
三、求刑ニ比シ軽キ刑ノ判決アリタルトキハ其程度ニ応ジ手数料ト同額以上
倍額以下トス
四、没収又ハ追徴ノ請求アリタル場合ニ之ヲ減免スル判決アリタルトキ....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
った。然し……その考えは、どうもぴたりと彼の気持へこなかった。――或は、好意から
倍額にしておいて、自分に喜ばしい驚きを与えるために、わざと何にも告げられなかった....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
いたが、その後活動写真武蔵野館の発起者が一万八千円で務台氏から譲り受け、ただちに
倍額の三万六千円で会社に提供した。その後十余年を経て昭和六年に三越が十倍の三十五....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
す。 五、所在市町村においては、補助金と同額を負担すべく、参考図書館の場合には、
倍額を負担すべし。 六、前記金額は、専ら州の認定を経たる図書の購入に充つべし。 ....
「濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
遠からず酒の小売値段は、いままでの
倍額となるらしい。つまり、一升三円であったものが六円ということになるのだろう。 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の束縛もうけるが、その代り、御城内仕事は、外の仕事より、体も楽だし、賃銀はざっと
倍額にもなる。 工事が終るまで、寝泊りも、御城内の小屋でするから、小費いもつか....