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「倒懸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

倒懸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
じゃ。針の山から血の池地獄。大寒地獄に焦熱地獄。剣樹地獄や石斫地獄。火煩、熱湯、倒懸地獄と。数をつくした八万地獄じゃ。娑婆で作った因果の報いで。切られ、砕かれ、....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の中なるがあとなくなったことだ。 滝あみ 那智、華厳、養老、不動なんど、銀河倒懸三千尺の雄大なるは見難きも、水に親しむ夏には江戸ッ児も滝あみを思立つが多く、....
試験管」より 著者:寺田寅彦
煙にとざされた大都市の空に銀河は見えない代わりに、地上には金色の光の飛瀑が空中に倒懸していた。それから楼を下って街路へおりて見ると、なるほどきょうは盆の十三日で....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るほど、そうなりますと、いよいよ古《いにし》えの諺《ことわざ》にあるが如く、民に倒懸の苦ありということになりますな、農民は倒《さかさ》にブラ下がっているより仕方....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
次の絶句を走らせる。 高閣崚※山月開(高閣|崚※《りょうそう》として山月開く)倒懸清影落江隈(倒《さかし》まに清影を懸けて江隈に落ち) 欲呼漁艇分幽韻(漁艇を....