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借人
「借人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
借人の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「審判」より 著者:カフカフランツ
訳は聞きたくないというふうで、あなたならいつでも、お話ししてよい、私があなたを間
借人のうちいちばんよい、いちばんりっぱな方だと思っていることはよくご存じでしょう....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
あった。このようなさまざまな商売にしても、階上に住んでいるという噂の一人きりの間
借人にしても、階下に事務所を持っているという話の魯鈍な馬車装具製作人にしても、い....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
什器を賃貸することが出来る。そしてこの行為の存在の意義は何であろうか。それは、賃
借人に用役の享受を得せしめることである。資本の賃貸とは資本の用役を譲渡することで....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ど》は夜逃げかぶらんこがとどの結着《つまり》。まったく、鬼草に痛めつけられている
借人は、この界隈だけでも生易しい数ではない、と言う人の噂。 「血も涙もねえ獣でさ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
は、酒色《しゅしょく》を以て誘《いざな》われ、その高利の借金に対する証人または連
借人《れんしゃくにん》たる事を承諾せしめられ、果《はて》は数万《すまん》の借財を....
「氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
。男が戸の方を向いて立っていた。が彼女を見ると、急に外方《そっぽ》を向き、別な間
借人の出て来るのを今一寸待ち合わせているという風に、呑気らしく、窓框《まどかまち....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
っぱり私のかんのまともさであると信じます、決して決して庶民的なんかではないわ。間
借人的労苦というものが、それなりには出ないで、自分に向っても庶民的なものに向って....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
ドシドシ建つがまだそれでも足りない。 だから靴職ミチキンや信吉みたいな二重の間
借人が出来る。信吉は入道のもってる七尺に九尺ばかりのところを一月五ルーブリの約束....
「街」より 著者:宮本百合子
よ」 せきは、自分の迂闊《うかつ》さに呆れて、そこそこに湯をきり上げて来た。間
借人に対してはいつもあれ程要心深い自分がどうしてそれに目をつけなかっただろう。日....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
引越しさ。中川君がそれを見て家主《いえぬし》に聞いたところが今日明くのでまだ後の
借人《かりて》は極《き》まらない。しかし割安の家だから直ぐに
借人が出来るだろうと....