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借間
「借間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
借間の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
だ。 「ああカーボン卿、ドイツ空軍のために、こんなに行き亘って爆撃されたのでは、
借間が高くなって、さぞかし市民はたいへんであろう」 「おお金博士。仰有るとおりで....
「春」より 著者:宮本百合子
ているような気もしたが景色はよかった。今度引越した小さい家は、高台ではあるが元の
借間程見晴しはない。けれども硝子戸はここにもあって、南方の縁側が八枚、雨戸なしだ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
名をそれに与えたのだ、と明かに思い込んでいたものらしい。★) クランチャー君の
借間は附近が悪臭のない場所ではなかった。そして、たといたった一枚だけの硝子板の嵌....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
〇二年に生れた。 一七九六年にミュースに移ったが、これは車屋の二階のささやかな
借間であった。一八〇九年にはウエーマウス町に移り、その翌年にジェームスは死んだ。....
「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」より 著者:前田河広一郎
通りへまぎれこむ。そうやっていく通りも街を引きまわされた上、栗の果横丁そっくりの
借間のある二階の一室へ案内された。がらんとした部屋に、一人の日本人が小卓にむかっ....
「年譜」より 著者:原田義人
一月、ボーデンバッハでF・Bと再会。前年夏から両親の家を出たが、このころには
借間を何度か変えながら仕事をつづけたようである。四月、軍隊に入った義弟を訪ねるた....