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倫
「倫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
ない。僕等はこれから監獄《かんごく》の前へ、従兄妹同志《いとこどうし》結婚した不
倫《ふりん》の男女の曝《さら》しものを見物に出かけるつもりである。……
(大正十三年三月)....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
るものではない。己の八犬伝は必ず完成するだろう。そうしてその時は、日本が古今に比
倫のない大伝奇を持つ時だ。」
彼は恢復《かいふく》した自信をいたわりながら、細....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
今ではもう十年あまり以前になるが、ある年の春|私《わたくし》は実践
倫理学《じっせんりんりがく》の講義を依頼されて、その間《あいだ》かれこれ一週間ば....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
ぼんさつ》とを愛するとともに(ことに月照寺における松平家の廟所《びょうしょ》と天
倫寺の禅院とは最も自分の興味をひいたものであった)新たな建築物の増加をもけっして....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
事がわかると、今度は大蛇《だいじゃ》とか一角獣《いっかくじゅう》とか、とにかく人
倫《じんりん》には縁のない動物のような気がし出した。そう云う動物を生かして置いて....
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
《あいだ》にも、一向《いっこう》好評を博さなかった。大学教授某|博士《はかせ》は
倫理学上の見地から、蟹の猿を殺したのは復讐《ふくしゅう》の意志に出《で》たもので....
「死後」より 著者:芥川竜之介
しかし面白い話は勿論、珍らしい話も滅多《めった》にない。僕は君臣、父母、夫婦と五
倫部の話を読んでいるうちにそろそろ睡気《ねむけ》を感じ出した。それから枕もとの電....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
齢は三十五歳、職業は東京帝国文科大学哲学科卒業後、引続き今日まで、私立――大学の
倫理及英語の教師を致して居ります。妻ふさ子は、丁度四年以前に、私と結婚致しました....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
た斃馬は明らかに張家口《ちょうかこう》、錦州《きんしゅう》を通って来た蒙古産の庫
倫《クーロン》馬である。すると彼の馬の脚の蒙古の空気を感ずるが早いか、たちまち躍....
「或る女」より 著者:有島武郎
子との二人《ふたり》に同時に慇懃《いんぎん》を通じているという、全紙にわたった不
倫きわまる記事だった。だれも意外なような顔をしながら心の中ではそれを信じようとし....
「或る女」より 著者:有島武郎
仙台《せんだい》で、新聞社の社長と親佐《おやさ》と葉子との間に起こった事として不
倫な捏造《ねつぞう》記事(葉子はその記事のうち、母に関してはどのへんまでが捏造《....
「星座」より 著者:有島武郎
んに“Mutual《ミューチュアル》 Aid《エイド》”とだけ書いてあった。
「
倫理学の問題でも取りあつかったものかい」
「著者は Prince P. Krop....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
的に案出する神や仏のように、完全であろうというのではない。お前が今まで、宗教や、
倫理や、哲学や、文芸などから提供せられた想像で測れば、勿論不完全だということが出....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
に御目通りした時の感じを、ここでちょっと申上げて置きたいと存じます。あんな武勇絶
倫の御方でございますから、お目にかからぬ中は、どんなにも怖い御方かと存じて居りま....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
を隔てているかも知れぬ。菊池の前途もこの意味では艱険に富んでいそうである。巴里や
倫敦を見て来た菊池、――それは会っても会わないでも好い。わたしの一番会いたい彼は....