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「倫理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

倫理の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
今ではもう十年あまり以前になるが、ある年の春|私《わたくし》は実践倫理学《じっせんりんりがく》の講義を依頼されて、その間《あいだ》かれこれ一週間ば....
猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
《あいだ》にも、一向《いっこう》好評を博さなかった。大学教授某|博士《はかせ》は倫理学上の見地から、蟹の猿を殺したのは復讐《ふくしゅう》の意志に出《で》たもので....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
齢は三十五歳、職業は東京帝国文科大学哲学科卒業後、引続き今日まで、私立――大学の倫理及英語の教師を致して居ります。妻ふさ子は、丁度四年以前に、私と結婚致しました....
或る女」より 著者:有島武郎
年たちに、歌の心を授けた女の多くは、おおかた葉子から血脈を引いた少女らであった。倫理学者や、教育家や、家庭の主権者などもそのころから猜疑《さいぎ》の目を見張って....
星座」より 著者:有島武郎
んに“Mutual《ミューチュアル》 Aid《エイド》”とだけ書いてあった。 「倫理学の問題でも取りあつかったものかい」 「著者は Prince P. Krop....
婦系図」より 著者:泉鏡花
akata. すなわち歴々の道学者先生である。 渠の道学は、宗教的ではない、倫理的、むしろ男女交際的である。とともに、その痘痕と、細君が若うして且つ美である....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
的に案出する神や仏のように、完全であろうというのではない。お前が今まで、宗教や、倫理や、哲学や、文芸などから提供せられた想像で測れば、勿論不完全だということが出....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
nden)はオルムズドに次いで最高位にある六つの神々である。彼らは一人一人重要な倫理的概念を代表している。 ツァラトゥストラの信徒にとっては、太陽が、最も重要....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
しましょう。」 と言って、料理番は苦笑した。 「また、今時に珍しい、学校でも、倫理、道徳、修身の方を御研究もなされば、お教えもなさいます、学士は至っての御孝心....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
自分の天性の劣弱なことにもよるが、もっと大きな原因は我々が古色蒼然たる言論蔑視の倫理に締めつけられてきたことにある。いわく「ことあげせず」。いわく「不言実行」。....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
日、滔々たる各方面の名士さえ学校時代の教科書たる論語とセルフヘルプの外には哲学も倫理もなきように思う今日、此の如く人文程度の低い日本では西欧知識の断片零楮も猶お....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
正一《とやままさかず》、中江篤介などであった。しかして自分もその間において哲学、倫理学、心理学等に関する著述または翻訳を発行し、それから宗教その他の思想問題につ....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
いてはしばしば衝突をきたしたのである。自分は明治十四年のはじめに、大学において「倫理の大本」という題で、倫理に関する見解を発表いたし、ついでそれを一部の書として....
西航日録」より 著者:井上円了
ち去月三十日、東京より飛報あり。曰く、十二月十三日、官報をもって文部省より、本館倫理科講師所用の教科書に関し、教授上不注意のかどありとて、教員認可取り消しの厳命....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
候。しかして全科を修了するに三年間を要するのみに候。 そのほか教育学、心理学、倫理学は別に二年間の教育科あれば、この方にて兼修する由に候。これを要するに、豪州....